Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

参議院本会議での安倍首相訪問に関する議論(神本議員・安倍首相)

2014年1月29日にあった参議院本会議の際のやり取りです。

国務大臣の演説に関する件
■民主党・新緑風会 神本美恵子議員(副代表)

 次に、総理が精力的に行ったという中東・アフリカ外交についてお尋ねします。
 総理は、オマーン、コートジボワール、モザンビーク、エチオピアの4か国を訪問され、最終日に「一人ひとりを強くする日本のアフリカ外交」というスピーチをされました。
 私は、一人ひとりを強くするためにまず必要なことは、その人が生きるための基本的な衣食住が満たされ、基本的な人権が守られているかを知ることから始まるのではないかと思います。訪問されたアフリカ3か国をみると、1日1.25ドル以下で暮らしている人の割合である貧困率は、コートジボワールは約25%、エチオピアは約30%、モザンビークは実に60%です。総理が訪問された国々あるいはアフリカの人々の暮らしについて総理がどのような認識をお持ちなのか、御伺いをいたします。
 今回アフリカで行われている政府と企業とが一体になった開発は、目新しいものではなく、現地では中国の二番煎じと呼ばれ、かつての日本の東南アジア進出を想起させるものです。私には、日本もまた、金もうけを追求する企業のためのフロンティアとしてアフリカを見ているのではないかと思えるのであります。
 モザンビークには、様々な天然資源が豊富にあり、既に日本企業も進出しています。今回、日本はモザンビークの北部にたあるナカラ回廊と呼ばれる幹線道路網を含む総合開発のために七百億円の政府開発援助の供与を新たに約束しました。
 しかし、この地域では、2009年に決定した、このナカラ回廊の走るモザンビーク北部3州、日本の耕地面積の3ビアに当たる1400万㌶の農業地域を対象とした日本・ブラジル・モザンビーク三角協力によるアフリカ熱帯サバンナ農業開発プロジェクト、プロサバンナ事業と呼ばれるプロジェクトが進んでいます。そこには400万人以上の住民がいて、そのほとんどが小規模農民です。
 昨年、TICAD Vの直前の5月にモザンビークの広範なる農民・市民社会組織23団体から、9月には日本の市民社会36団体から、事業の民主的手続きや法遵守に疑問を呈する緊急停止の要請が出されています。総理は、この度の訪問で、モザンビークの大統領にこうした懸念の声をどのようにお伝えになったのか、御伺いいたします。
 さらに、現在、プロサバンナ事業のブラジル側コンサル機関が、開発プロジェクトが進んでいる同じ地域を対象に30万㌶の土地への200億円規模の投資を世界中から集めていいます。住民のための政府開発援助事業を請け負いながら、同じ地域で投資集めをするという利益相反状態にあります。プロサバンナ事業は、日本、ブラジル、モザンビーク政府による三角協力によるものですから、日本政府がこの状況を放置すべきではないと考えます。住民の利益を無視し、世界の巨大アグリビジネスの便宜を図るようなODAの在り方は間違っていると言えるのではないでしょうか。
 たくさんの企業を引き連れ、大規模開発に巨額の借款による援助を表明した今回の総理のアフリカ訪問で、地道な援助を続けることで培われてきたアフリカの人々との信頼関係は失われていないのでしょうか。新たな開発によって腐敗と人権侵害が拡大するのであれば、それは積極的であれ何であれ、平和主義の実現のためではなく、総理の独り善がりにしかすぎないのであります。安倍総理のお考えをお聞かせ下さい。

■安倍晋三総理大臣の答弁
 先般訪問したアフリカ諸国と、そこでの人々の暮らしについてお尋ねがありました。
 アフリカは、紛争や貧困等の人間の安全保障に関わる様々な課題を抱えている一方で、近年は高い経済成長を遂げ、国造りの途上にあります。アフリカは、活力に満ち溢れ、大きな可能性を秘めている日本外交のフロンティアであります。
 さきのアフリカ訪問では、各国の首脳と、アフリカの開発や成長、平和と安定のため、活発な議論を行いました。各国首脳からは、一様に、アフリカの経済成長に向け、日本企業による投資促進への強い期待が示されました。特に、日本企業の投資がもたらす人材育成、品質y労働倫理の向上といった面につき高い評価を得ました。去年のTICAD において、あるアフリカの首脳が、日本の企業は、日本だけの企業が職場に倫理を持ち込んだと、このように評したのを今でも印象的に覚えているところであります。同時に、投資と成長の前提として平和と安定が重要であるとの指摘もありました。
 我が国としては、一人ひとりを強くするア日本のアフリカ外交の方針の下、さきの訪問でわあたしから表明した紛争、災害への約3.2億ドルの支援とともに、去年6月のTICAD Vで表明した貢献策を着実に実行し、官民で連携し、アフリカの質の高い成長の実現に貢献してまいります。
 モザンビークでのプロサバンナ事業についてお尋ねがありました。
 ゲブーザ・モザンビーク大統領との会談においては、私から、プロサバンナ事業に関して、モザンビーク政府による市民社会や農業組織との対話の努力を評価しており、日本としても彼らの理解を得ながら小規模農家が裨益する形で支援を実施していきたい旨申し上げました。この事業は、持続可能な農業開発を通じた地域住民一人一人の生計向上を目指すプロジェクトであり、事業の実施に当たっては、不法な土地の収奪等が起こらないよう特に留意し、小規模農家へ最大限配慮した支援を行ってまいります。

スポンサーサイト

Appendix

最新記事

カテゴリ

プロフィール

MozambiqueKaihatsu

Author:MozambiqueKaihatsu
「モザンビーク開発を考える市民の会」の公式サイトへようこそ!本サイトでは、モザンビークの草の根の人びとの側に立った現地・日本・世界の情報共有を行っています。特に、現地住民に他大な影響を及ぼす日本のODA農業開発事業「プロサバンナ」や投資「鉱物資源開発」に注目しつつ、モデルとされるブラジル・セラード開発についての議論も紹介。国際的な食・農・土地を巡る動きも追っています。

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。