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【報道内容】モザンビーク天然ガス融資決定について

モザンビークの環境団体JA!が、同国北部(カーボデルガード州)で、日本の官民が進めている天然ガス開発の中止を求め、呼びかけられた国際連帯署名。
こちらからダウンロード可能です。
https://www.foei.org/take-action/gas-human-rights-covid-mozambique

「カーボデルガードは痛ましいほどに破壊されている。誰がこれをもたらしたかは明らかである。
天然ガス産業がこの破滅を生み出している。天然ガスの採掘が始まってもいないのに、地域のコミュニティは、土地を奪われ、飢えている」
から始まるこの声明は、

(1)資源産業への国際投資が地域社会を富ませるどころか貧富の格差を広げている
(*モザンビークの人間開発指標HDIは依然189カ国中180位)

(2)天然ガス開発によって、人びとの生業の糧である土地や海へのアクセスが奪われている。液化プラントが建設されているアフンギ半島では、550の漁民・農民世帯が、土地と家を奪われた。

(3)天然ガス開発地では、武力攻撃が十万を超える大量の避難民を生み出しているが、終わりが見えないばかりか、攻撃が常態化してしまった

(4)天然ガス開発施設は攻撃の対象となっている。

(5)この武力集団には、生業の手法や土地を奪われ、富めるエリートを目の当たりにした地元若者が参加している

(6)天然ガス産業は、不処罰、汚職、人権侵害の文化を蔓延させている

(7)一方、モザンビーク政府は地域の軍事化を進めているが、守るのは天然ガス産業であり、人びとではなく、住民への兵士の攻撃や抑圧が続いている

(8)天然ガス開発者(特にTOTAL、液化プラント関係者)がこの地に新型コロナウィルスを持ち込み、対策をとらなかったために労働者の間に蔓延させた

(9)これらの企業は、専門家を雇い、天然ガスは環境に優しいとの「グリーンウォッシュ」が行われているが、実際は脱炭素化を後退させるものである

(10)天然ガス開発地があるキリンバス群島は、ユネスコの生物保護圏となっているが、ガス開発によって脅威にさらされている

(11)天然ガス開発を批判した地域リーダーや、この地で取材を行っていたジャーナリストが行方不明になっている。天然ガスに関する取材をした多くのジャーナリストが身柄を拘束されている

(12)以上から、モザンビークは「資源の呪い国」になる瀬戸際にある

以上から、多国籍企業、天然ガスの購入者、投資家に対し、すべての活動の即時停止を求める。

【署名】
・20モザンビーク団体
・14国際団体
・19地域団体
・151団体
・206個人


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MozambiqueKaihatsu

Author:MozambiqueKaihatsu
「モザンビーク開発を考える市民の会」の公式サイトへようこそ!本サイトでは、モザンビークの草の根の人びとの側に立った現地・日本・世界の情報共有を行っています。特に、現地住民に他大な影響を及ぼす日本のODA農業開発事業「プロサバンナ」や投資「鉱物資源開発」に注目しつつ、モデルとされるブラジル・セラード開発についての議論も紹介。国際的な食・農・土地を巡る動きも追っています。

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