本日、JICAに対し、日本のNGO5団体として、JICAサイトに掲載された「モザンビーク国プロサバンナ事業に関する一部報道等について」について、抗議と申し入れを行いました。
https://www.jica.go.jp/information/opinion/20190920_01.html
申し入れ内容は次の通りです。
(1)現在下記に掲載されている文章を撤回すること。
https://www.jica.go.jp/information/opinion/20190920_01.html
(2)日本のNGOとの公開討論会を開催すること。
その他、詳細は以下をご覧下さい。******
JICA理事 加藤宏様
JICA農村開発部 宍戸健一様
JICAアフリカ部 加藤隆一様
いつもお世話になっております。
NGO5団体を代表し、先日9月20日に貴機構のサイトに掲載された下記
「モザンビーク国プロサバンナ事業に関する一部報道等について」に
厳重に抗議するとともに、この件に関する公開討論会の開催を要請します。
2019年9月20日
「モザンビーク国プロサバンナ事業に関する一部報道等について」
https://www.jica.go.jp/information/opinion/20190920_01.html以上のサイトでは、事実に基づかない設問と内容、これまでJICAが
認めてきた瑕疵すらも否定して情報をねじ曲げて掲載されている
だけではありません。大変深刻なことに、コスタさんを名指しし、
読んだ人にコスタさんが嘘つきで「少数派」の取るに足らない人物
だとの印象を与える文章となっています。
コスタさんが述べたことを正確に確認することなしに記載し、また
コスタさんの発言の真意や背景を理解しようともせず、日本のNGOを
経由して問い合わせる努力すら怠り、このような一方的な誹謗中傷を、
事業対象地の数万人の小農が自らリーダーとして選んだ人物に対して
行ったことに、一同驚きを禁じ得ません。
すでにご承知のとおり、コスタさんをはじめとするモザンビークの
小農運動のリーダーたちは、数々の人権侵害に直面してきました。
中でも、コスタさんが最もターゲットになってきたことについては、
過去の意見交換会でも繰り返しお伝えし、人権救済を求めてきました。
それを知った上で、コスタさんに対して、今回このような個人攻撃を、
公的かつ一方的に貴機関が行ったことは、まさに人権侵害行為に他ならず、
またその結果生じうるコスタさんに迫る危険についても、大変憂慮する
とともに、厳重に抗議いたします。
ついては、このテキストの早急なる撤回を求めます。
他方、JICAとしてメディアにも市民社会にも公に言いたいことが沢山
あるようなので、公開討論会を提案いたします。
本来、コスタさんらモザンビークの小農やキャンペーンが討論相手となる
べきところですが、そのことによって更なる個人攻撃を喚起しかねないこ
と、また現在モザンビークは選挙選の最中で、対象地の一部では衝突や暴力
が生じており、危険が高まっているため、日本のNGOが対応します。
これには積極的な意味もあります。
我々はJICAを支える納税者・市民として、JICAに聞きたいこともあるから
です。
司会は双方合意する公平な討論運営ができる者、あるいは双方が選出する
公平な討論運営ができる者とすることを提案します。
以上、メールの形ではありますが、正式に以下の2点を申し入れしますの
で、9月30日までにご回答をお願いいたします。
(1)現在下記に掲載されている文章を撤回すること。
https://www.jica.go.jp/information/opinion/20190920_01.html(2)日本のNGOとの公開討論会を開催すること。
以上、よろしくご返答をお願いいたします。
2019年9月24日
5団体を代表して
大林稔 (龍谷大学名誉教授)
アフリカ日本協議会、日本国際ボランティアセンター、ATTAC Japan、
No!to landgrab, Japan、モザンビーク開発を考える市民の会
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