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【記事和訳】三井物産とヴァーレ社の子会社による不透明資金流出

コレドール・ロジスティコ・インテグラード・デ・ナカラ(ナカラ総合物流回廊)社は国庫への納付額を減らし、11億ドルをモザンビークから流失させる。

Adérito Caldeira 2019年5月29日
ポルトガル語原文→http://www.verdade.co.mz/tema-de-fundo/35/68605

コレドール・ロジスティコ・インテグラード・デ・ナカラ(Corredor Logistico Integrado de Nacala、以下CLINと略す)社は、設立以来初となる国庫への納付額を減小させた。しかし、ヴェルダーデ紙 (以下@Verdadeとする)は、現在ブラジルのヴァーレ社および日本の三井物産が所有するCLINが10億米ドル以上の資金をモザンビーク国外に流出させた事実を確認した。

CLINは、モザンビーク港湾鉄道公社(以下CFMと略す)とブラジルの採掘業者のヴァーレ社による旧官民パートナーシップ事業であった。現在はヴァーレ社と日本のコングロマリットである三井物産によるコンセッション事業である。CLINは、2019年の第1四半期中、4億1700億メティカルを国庫に納付した。この額は2018年の同時期の納付額と比較して4%減少している。

わずかな減少額ではあるが、マラウィを通過し、ナカラ・ア・ヴェーリャ郡の石炭ターミナルを鉄道路線内に含むモアティーズ炭鉱と港湾都市ナカラを結ぶ鉄道を所有するCLINの納付金の減額は今回が初めてである。

CLIN設立の初年度、同社は2億450万メティカルを納付した。2017年には208%増の6億3610万メティカル、2018年には7億9140万メティカルを国庫に納付することでモザンビーク政府の歳入を増加させた。

2017年以降、CFMは同社が保有するCLIN株を売却し、CLINから政府が撤退し、官民パートナーシップ事業でなくなった事実を思い出してほしい。

@Vedadeは、CLINに対して今年第1四半期の国庫納付金の減額理由を調べるために連絡を取ったが返事を得られなかった。CLINの主な収入源は、主要株主であるヴァーレ・モザンビーク社によって採掘された石炭の輸送および輸出である。この点を踏まえれば、モアティーズ郡の炭鉱での石炭の生産量が同地を襲った大雨のために減少し、その結果として石炭の輸出量が減少しCLINの同時期の国庫納付額の減額が生じたと考えることも可能である。

CLINとヴァーレ・モザンビーク社はモザンビーク国民に対し会計(の詳細)を隠している。

しかし、@Verdadeがモザンビーク銀行によってまとめられた国際収支統計を分析したところ、CLINの株主であるヴァーレ社と三井物産が、2018年の第3四半期中に、11億4293万3295.04米ドルを、モザンビークから引き出し、アラブ首長国連邦に拠点を置く両社の支社に送金したことを確認した。アラブ首長国連邦がタックスヘイブンであることは周知の事実である。

我々は、海外直接投資の利潤が流出した原因を解明するために同社の広報に連絡をとったが、一切の返答を得られなかった。

CLINおよびヴァーレ・モザンビーク社は、(モザンビーク内の)法や適切な経営慣行によって推奨される財務諸表を公開していないため、数億ドルもの金額がモザンビークから引き出された目的に関して、CLINやヴァーレ・モザンビーク社の会計から真相解明することはできなかった。
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「モザンビーク開発を考える市民の会」の公式サイトへようこそ!本サイトでは、モザンビークの草の根の人びとの側に立った現地・日本・世界の情報共有を行っています。特に、現地住民に他大な影響を及ぼす日本のODA農業開発事業「プロサバンナ」や投資「鉱物資源開発」に注目しつつ、モデルとされるブラジル・セラード開発についての議論も紹介。国際的な食・農・土地を巡る動きも追っています。

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