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【録音公開その2】JICA契約コンサルタントによるJICAの「本音と建前」の説明

先日公開された録音のポルトガル語の前半28秒も公開されています。
新しいリンクをご確認下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=2vIAVPF8pd0

英語・ポルトガル語のバイリンガルのブラジル人の方が、両言語の逐語議事録を作成して下さっています。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-314.html

これに基づき、先般公開された「暫定訳」が若干修正されています。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-312.html
下記でご確認下さい。

なお、録音議事録から分かるように、このコンサルタントらのNGO訪問の目的は、プロサバンナ事業に反対する「キャンペーン」加盟団体を「再びテーブルにつかせる」ために、一団体ずつ訪問して、説得することでした。外国人コンサルタントはその前提に、JICAの官僚的姿勢(年度内の予算消化・メンツ・自己保身)などを指摘しています。

この外国人コンサルタント(南アフリカ人)は、コンサルタント企業に雇用されているわけではなく、プロジェクトごとに参加するコンサルタントで、JICAの担当者からなされた説明など、内情まで明らかする「ぶっちゃけトーク」を展開しています。

一方、契約企業内で重要な立場にあるモザンビーク人コンサルタントは、前半28秒に示された通り、「変化」「キャンペーンの活動の成果」を強調することで、相手の軟化を試み、かつ「そんなことなら、事業を畳んで、撤退する」との極論をちらつかせる一方、「続けてほしいのであれば…」と、決定権が市民社会の側にあるかの発言をし、協力を引き出そうとしています。

同じ手法が、事業対象地の農民運動にも使われ、一部の団体には「脅し」と受け止められ、他方で開発資金が不足する一部の団体には資金獲得の好機と捉えられ協力引き出しに役割を果たしたそうです。なお、この録音の面談に参加したNGOと弁護士は、この点についてしつこく質問をしたところ、このモザンビーク人コンサルタントは「事業を畳む・撤退」の部分についてボカしたとのことでした。

これらの点についても背景説明にある資料をご確認下さい。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-310.html

MAJOL社には、JICAへの4.5ヶ月のコンサルタント料として529万円が日本のODA予算(技術協力)から支払われています。実費は別払いです。
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/ProSAVANA/20kai_shiryo/ref2.pdf

======
逐語仮訳
JICA契約企業(MAJOL社)コンサルタントの説明


 時期:2015年11月中旬/
 場所:モザンビーク首都マプート市。「プロサバンナにノー キャンペーン」参加NGOのオフィス
 言語:ポルトガル語・英語
 音源:https://www.youtube.com/watch?v=2vIAVPF8pd0
 発言者:JICA契約コンサルタント企業(MAJOL社、2015年11月〜2016年3月)のコンサルタント3名(公開録音部分はうち2名)
 録音の背景・関連資料:http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-310.html


【モザンビーク人コンサルタントによるポルトガル語での説明(0〜28秒)】
この変化がもたらされた理由は、市民社会側の甚大なる努力があったということに尽きる。あなたたちは、強力なキャンペーンを行った。モザンビークでも、日本でも、ブラジルでも。

その結果、プロサバンナ事業は前進していない。

日本政府とJICAは、疲れ果てて、このように云っている。
「そういうことであれば、①③このプロジェクトを閉じましょう。私たちとしては、撤退しましょう(立ち去ろう)。③あるいは、続けるのであれば、最善の手法でやろう」、と。

【外国人コンサルタントによる英語での説明(28秒〜3分)】
今、まさに、彼ら(JICA)は、モザンビークの市民社会を説得するにあたって困難に直面している。これは、国会の中の特定層も同様で、この事業を継続することについての正当性を得ることに疑問符がついている。

だから、JICAは対話が前に進むのをみたいと考えている。でなければ、この現状は、JICAの現場ユニットに悪い影響をもたらすからである。これは国会で承認された予算が使えないことを意味する。

だから、彼らの関心は、情報の正しいチャンネルを開設することにある。正しいというのは、つまり、明らかな事実で、センセーショナリズムの少ない情報のチャンネルのことである。そして、何が起きているのか、何が問題なのか。なぜこのプロジェクトは止まり、進んでいないのか(をJICAは知りたい)。

日本の次の会計年度が4月1日に始まるまでに、資金を使ってしまうことができるだろうか?このような官僚的な考え(に基づいている)。

それがJICAの(MAJOL社との契約の)モチベーション(動機)だ。
つまり、「キャンペーン(プロサバンナにノー)」の背後にまわって、硬直状態を破る。そして、全員を再び対話のテーブルにつける。


ここのJICA(JICAモザンビーク事務所)から聞いたこと。つまり、彼ら(JICA)は、官僚として、この散らかっている状態(mess)をきれいにして、仕事に着手したいのだ。

日本人からみたとき、この資金(予算)が使われないとしても大きな関心事ではない。余所で使えばいいからだ。本当のところ(どこで予算を使うかは日本人の)関心事項ではないのだ。

しかし、彼ら(JICA担当者ら)は東洋人で、メンツが潰れることを大変懸念するのは、承知のとおり

特に、JICA…JICAマプート(モザンビーク事務所)だけでなく、JICA組織全体として、国会が決定したプログラムを実行に移せず(インプレメンテーションできず)、予算を使えないということであれば、誰も将来のキャリアの保証は得られなくなる。本的に、それが、JICAが現在置かれている状況である

JICAからみたら、単に行政的(アドミニストレーティブ)な話にすぎない。これらの人達(キャンペーン関係者)に、もう一度話をさせることが可能か、だ。

他方、これに関わるモザンビークの人びとにとっては、当然ながら、自らの土地、開発なので、感情的になる部分もあるだろう。だから共通土台があるか探ろうとしている。


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Author:MozambiqueKaihatsu
「モザンビーク開発を考える市民の会」の公式サイトへようこそ!本サイトでは、モザンビークの草の根の人びとの側に立った現地・日本・世界の情報共有を行っています。特に、現地住民に他大な影響を及ぼす日本のODA農業開発事業「プロサバンナ」や投資「鉱物資源開発」に注目しつつ、モデルとされるブラジル・セラード開発についての議論も紹介。国際的な食・農・土地を巡る動きも追っています。

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