三井物産/ヴァーレ社のナカラ回廊開発事業にJBIC(日本国際協力銀行)らが3000億円以上の融資をする件の続報&速報です。JBICとNGOのやり取りの記録を広く公開します。(*JBICの融資の原資は税金です)
前回記事にあるように、この件では、日本の複数NGOが財務省・JBIC・三井物産との対話や資料請求を行ってきています。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-285.htmlhttp://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-286.html未だそのやり取りの最中の突然の3000億円融資の報道だったので、NGOからJBICに真偽を確かめる連絡を入れました。巨額の公費(貿易保険1000億円も公費)が絡む事案だけに、このやり取りの内容を広く公開します。
それでなくとも「隠れて消えた債務」問題が解決しておらず、来年の選挙に向けて不安が高まっているモザンビークということもありますが、モザンビークと関係の深い隣国ジンバブエで政変がありました。この影響も無視できません。全額を日本政府が出資するNEXIによる三井住友銀行等への公費での貿易保険付与(1000億円)の妥当性も問題とされるべきと考えます。
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2017年11月22日のJBICとNGOのやり取り記録
JBIC:
・記事の件だが、融資「決定」はしていない。
・今、借入人と契約の内容について詰めており、すなわち融資については、これまでご説明したとおり「検討」しているところ。
・そこで合意できて初めて「融資を決定」となる。なので、まだ検討をしているところ。時期も未定。
・引き続きNGO関係者の皆さまとは協議を継続したいと考えている。
NGO:
・我々の通常の理解だと、「検討」というのは、たとえば、事業の中身や環境の影響等について確認し、事業のリスクなどについて判断している段階を「検討」と言い、それを終えて「では(融資)契約を結ぼう」と、契約内容について調整をし始めた段階を、「融資を決定」という。
・そこで聞きたいが、では、JBICさんの言う「検討」すなわち「契約内容の調整」に入ったのは、実際はいつなのか。
JBIC:
・そこは自分は担当者でないのでわからない。
NGO:
・記事には「月内契約」と書かれている。この「月内契約」というのも未定ということでいいのか。
JBIC:
・何日にするというのは決まっていない。
NGO:
・月内にするかどうか、も未定という理解でいいのか。
JBIC:
・そうだと思う。
NGO:
・今回この記事がこのように出た背景は何かご存知か?JBICから情報提供したわけではない?
JBIC:
・自分の理解では、「決定」していないので、”そういう情報を”出したということではない。
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他にもやり取りされた内容はありますが、今日はここまで公開とのことです。
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