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【速報】疑問の声の中、JBICがVALE/三井物産のナカラ回廊開発融資(3千億円)決定(貿易保険付)

大変憂慮される一報が毎日新聞に掲載されました(末尾)。

ヴァーレ社(Vale社*本社ブラジル)と三井物産が、JBIC(日本国際協力銀行/前身は政府金融機関である日本輸出入銀行)に対して行っていた巨額の融資が決定したようです。ナカラ鉄道と港湾設備の拡張・改修などに3000億円近くの官民の資金が投じられるとのことです。

日本の銀行主導の融資では最大規模だと謳われています。

この案件は、以下の理由により、これまで財務省NGO定期協議会でも詳しく取り上げられてきました。
1)モザンビーク政府の汚職・ガバナンス・人権侵害・非民主的政権運営の問題
2)ヴァレ社・三井物産の炭鉱開発(テテ州モアティゼ郡)による立退き・人体環境汚染・人権侵害
3)ヴァレ社・三井物産のナカラ鉄道拡張工事による土地収奪・補償問題・人権侵害
4)ヴァレ社・三井物産のナカラ鉄道物流による住民生活の悪化(生計手段の喪失を含む・人体環境汚染・事故
5)情報の不透明性
その他

財務省とNGOの定期協議会の記録の全体はこちら
http://jacses.org/sdap/mof/
モザンビークの件のみを集めた記録はこちら
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/ProSAVANA/index_mof.html

財務省との協議には、毎回JBICも参加し、NGOとして個別訪問を含む協議を行ってきています。
そして、現在、この案件の情報開示の調整を先方と行っている最中の報道発表です。

JBICの原資は公的資金です。
また、三井住友銀行の融資は、日経新聞によると日本貿易保険(全額を日本政府が出資)がカバーする(1000億円規模)とのことです。アフリカ開発銀行も出資者には日本政府が名前を連ねます。

つまり、日本の納税者の税金によってこの巨額融資が行われることになります。
しかし、モザンビークでは現在も「隠された巨額融資(200億円)」の行方も経緯も不明なままで、IMFをはじめとする援助国・機関が融資や財政支援を見合わせている状態にあります。(この融資を受けたのは、モザンビーク国防省諜報局の高官らが作った3つの私企業ですが、この債務返済を同国政府が行うことになってしまっています。なお、当時の国防大臣が現在のニュシ大統領です。)

モザンビーク政府の情報開示がないため、国際監査によっても全容は解明できておらず、この資金の一部は武器購入に当てられたが、どこの誰がどう使ったのか等の詳細は現在も不明のままです。ついに、米国FBIも捜査に動いているとの一報が世界を駆け巡ったところでした。

【最新情報】米国司法当局とFBIがモザンビークの「隠れ債務」の捜査
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-280.html


このような数々の問題が山積し、どれも解決していないままに、強行されようとしている公的資金を使った巨額融資について、皆さまも関心を寄せていただき、共に声を挙げていただければと思います。


*「日本輸出入銀行とJBIC」:
資源開発の重要性から海外投資金融を拡充し,円借款による援助金融に業務を拡大していった。1999年10月に海外経済協力基金と統合,国際協力銀行となった。国際協力銀行は 2008年10月1日に解散,国際金融などの業務は日本政策金融公庫に統合され,海外経済協力業務は国際協力機構に統合された。2012年日本政策金融公庫に統合された国際金融部門が再び分離して,新たに国際協力銀行として発足した。 (ブリタニカ大百科事典)

*「日本貿易保険」:
海外取引は、「戦争」「革命」など、他国のさまざまな要因によって代金回収が不可能になるリスクが多い。従来、そのようなリスクを引き受け、貿易会社に対して保険を運用するのは民間の保険会社ではなく、通商産業省であった。しかし、構造改革の中、2001年から、貿易保険事業は独立行政法人の「日本貿易保険」が行なっている。また、05年からは民間にも貿易保険業務が開放されている。 (コトババンク)


***********
国際協力銀など アフリカに3000億円融資 モザンビーク鉄道・港湾開発
https://mainichi.jp/articles/20171119/ddm/008/020/046000c

国際協力銀行(JBIC)と三井住友銀行などの民間銀行団は、三井物産とブラジル資源大手バーレがモザンビークで実施している鉄道・港湾開発に対し、総額27・3億ドル(約3080億円)の協調融資を行う。月内にも正式契約する。邦銀主導のアフリカ向け融資としては過去最大規模で、旺盛なインフラ需要の取り込みに金融業界も本腰を入れる。

【坂井隆之】国際協力銀行(JBIC)と三井住友銀行などの民間銀行団は、三井物産とブラジル資源大手バーレがモザンビークで実施している鉄道・港湾開発に対し、総額27・3億ドル(約3080億円)の協調融資を行う。月内にも正式契約する。邦銀主導のアフリカ向け融資としては過去最大規模で、旺盛なインフラ需要の取り込みに金融業界も本腰を入れる。

融資額は、JBICが10・3億ドル、民間銀行団が10億ドルで、残りをアフリカ開発銀行などが拠出する(続きは元サイトを参照下さい)


日本貿易保険、モザンビークの鉄道整備へ 
2017/10/20 20:00 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22510370Q7A021C1EA4000/

日本貿易保険(NEXI)はモザンビークの鉄道や港湾整備を支援する。邦銀が融資する約10億ドル(1130億円)について、返済が滞った場合に備えた保険を付与する。保険金の支払いは初のドル建て。融資から保険金を受け取るまでの間に為替が急変しても損失が出ないよう、保険金を初めてドル建てで支払う。

 NEXIが支援するのはモザンビークで三井物産やブラジル資源大手のヴァーレが参加する鉄道と港湾整備。両社はモザ…(続きは元サイトでご覧下さい)


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Author:MozambiqueKaihatsu
「モザンビーク開発を考える市民の会」の公式サイトへようこそ!本サイトでは、モザンビークの草の根の人びとの側に立った現地・日本・世界の情報共有を行っています。特に、現地住民に他大な影響を及ぼす日本のODA農業開発事業「プロサバンナ」や投資「鉱物資源開発」に注目しつつ、モデルとされるブラジル・セラード開発についての議論も紹介。国際的な食・農・土地を巡る動きも追っています。

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