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日本、モザンビークへの無償・有償援助を凍結

日本語のサイトのどこにも掲載されていませんが、2017年7月13日付けのFurtherAfrica(APA)紙に下記の重要な記事が掲載されていました。

「日本は、モザンビークへの1億ドルに相当する無償援助と有償援助(円借款)を凍結」
https://furtherafrica.com/2017/07/13/japan-freezes-us100m-in-grants-and-loans-to-mozambique-amid-debt-talks/

<<記事概要>>
・モザンビーク政府の10億ドル(約1千億円)を超える隠された債務のスキャンダルを踏まえ、日本は、モザンビークへの1億ドル(約100億円)に相当する無償援助と有償援助を凍結すると発表。
・木曜日に地元メディアによると、JICA所長は、モザンビーク政府とIMFとの間で新しい合意が得られるまで、約1億ドルの援助を凍結すると述べた。
・同所長は、「この聞きは我々の資金についてより合理的な扱いをすべきと教えてくれた…」と述べたと報じられている。
・IMFの「隠れた債務」に関するチームは、月曜日にモザンビークの首都に到着し、同国政府とこの20億ドルにも上る政府関係機関の隠れた債務問題の監査結果を話し合う予定である。監査は、米国の監査専門KROLL社によってなされた。
・なお、IMFはこの隠れた債務の全容が発覚した2016年4月より、モザンビークへの融資を止めている。その他の主要ドナーも同様である。


この隠れた債務問題については、日本語の資料が極端に少ないのですが、日本のNGOが詳細を調べて資料を作成し、財務省と外務省に提供し、議論を積み重ねてきてきています。詳細は下記サイトの最新資料(本年7月分)をご覧下さい。

財務省資料>http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/ProSAVANA/index_mof.html
外務省資料>http://http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/ProSAVANA/index_oda.html

残念ながら、日本政府はこのスキャンダルをなかなか認めないままに、既に疑惑が明らかになった後も、巨額の円借款の融資と無償資金を提供してきました。この背景には、日本企業の資源開発を後押しするために、モザンビーク政府に配慮したこと、「政治案件」であったことが影響したと言われています。

この記事にあるように、そのことが軌道修正され、ガバナンスが重視されることは重要な一歩だと思います。

日本政府は対モザンビーク円借款を帳消しにせざるを得なかった過去があります。
そのことを踏まえないまま融資を続け、現在同国の債務はGDP130%に相当し、アフリカで一番問題とされています。
「債務持続性」を重視した有償援助の運用は、日本政府の国民と国際社会との約束でした。

しかし、本年8月からモザンビークで開催されるTICAD閣僚会議では、多くの日本の企業が駆けつけ、「投資フォーラム」を開催するとのことです。
ガバナンスを軽視した投資は、利権構造を強化し、腐敗と不透明なガバナンスを継続させると言われています。

奇しくも、来年からモザンビークも「選挙の年」となります。
債務問題やその結果生じた経済危機に広範なる層の人びとが不満を高めているとのことです。
投資・援助(税金)が、現地政府・社会に及ぼす負の影響が念頭におかれる必要があると、現地の人びとは訴えています。
引き続き注目していきたいと思います。

<<原文一部抜粋>>
Japan freezes US$100M in grants and loans to Mozambique amid debt talks

Japan says it has frozen about $100 million worth of grants and loans to Mozambique, in the wake of the scandal following the discovery of more than $1bn in previously undisclosed government debt, APA learned on Thursday.

A representative of the Japanese International Cooperation Agency (JICA), Katsuyoshi Sudo, is quoted by the local media on Thursday as saying around $100 million of aid is now frozen, and will only be released once Mozambique has reached a new agreement with the International Monetary Fund (IMF).
The official said economic relations between Japan and Mozambiquen, where Japan annually Japan has invested between 120 and 140 million dollars in the form of grants, loans and projects is not affected.
“The crisis is teaching us to be more rational in handling our resources, and we will only release this $100 million once Mozambique has reached a new agreement with the International Monetary Fund (IMF).” Sudo reportedly said.
A team from the IMF arrived in Mozambique since Monday for a ten-day working visit to discuss with the government the results of the audit carried out by a U.S. auditing firm Kroll, which looked into $2 billion in “secret loans” reportedly taken by state-controlled companies,
When the full extent of this hidden debt was revealed in April 2016, the IMF suspended its programme with Mozambique, and other major donors and funding agencies followed suit.
(後略)
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Author:MozambiqueKaihatsu
「モザンビーク開発を考える市民の会」の公式サイトへようこそ!本サイトでは、モザンビークの草の根の人びとの側に立った現地・日本・世界の情報共有を行っています。特に、現地住民に他大な影響を及ぼす日本のODA農業開発事業「プロサバンナ」や投資「鉱物資源開発」に注目しつつ、モデルとされるブラジル・セラード開発についての議論も紹介。国際的な食・農・土地を巡る動きも追っています。

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