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【共有】公開書簡への回答がモザンビーク農業大臣名で発表

2013年5月28日に発表され、モザンビーク小農組織連合の代表に より安倍晋三首相に手渡された「プロサバンナ事業の緊急停止」を求める3カ国首脳宛公開書簡について、1年を経た本年8月7日に、プロサ バンナ事業の公式サイトにアップされました。

ProSAVANA事業の公式サイト
https://www.prosavana.gov.mz/index.php?p=noticia&id=17


本回答文の「仮訳」が外務省から届いているので本ブログにもアップしておきます。
なお、外務省担当課より一部誤訳がある旨連絡を頂いていますので、あわせてご確認下さい。


外務省担当課より↓
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背景的な補足のご説明でございますが,回答書簡の1ページ目の下から2段落目の中で,PIの略称は本来「Projecto de Investigacao(調査計画)」と記すべきですが,モザンビーク政府起案者が誤植で「Plano de Investimento(投資計画)」と書いてしまっております。

日本側から,明らかなタイプミスなので,直ちに直すよう事前に指摘しておりましたが,モザンビーク政府内の内部連絡が円滑に行われなかったようで,そのままの形で農業大臣が署名してしまった由です。

上位次第ではありますがが,直前にPIの正確な名称がフルネームで書かれていますので,本質的には問題ないと考える次第です。
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以下、仮訳の全文です↓

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モザンビーク共和国農業省          (仮訳)

第83/GMINAG/400/2014号

件名:「プロサバンナ緊急停止を求める3ヶ国首脳宛公開書簡」に対する返書

2013年5月28日,モザンビークの社会組織及び運動は,プロサバンナ緊急停止を求める日・伯・モザンビーク3ヶ国首脳宛公開書簡を発表した。同書簡はモザンビーク政府に対して,以下の内容を要求している。

(i)全ての社会セクターの人びとと,彼らの現実のニーズ,願望,優先順位,主権発展のためのアジェンダを決めることを目的として,対話の民主的でインクルーシブなメカニズムを確立すること,
(ii)家族農業支援国家計画の制定と実施を支援すること,
(iii)適切な食事の促進や飢えの改善の持続可能な唯一の解決法として食料主権,環境保全型農業,アグロエコロジーを優先させること,
(iv)小農農業への支援を中心に据えた農業セクターのための政策を採択すること,具体的には,農村金融へのアクセス,農業普及サービス,灌漑システム,在来種や気候変動に強い種子の重視,生産力向上につながる農村インフラ,農村商業化への支援と奨励策である。

モザンビーク政府及びそのパートナーは,これらの懸念に対する重要性や,モザンビークにおいて,正義ある,機会の公平かつ公正な社会の建設に向けて,社会的組織及び運動が果たす役割を再認識する。この観点から,モザンビーク政府は,ブラジル政府及び日本政府との協議及び調整の下,市民社会からの公開書簡に返答し,持続的及び統合的開発を促進するための約束を再確認する。かかる観点より以下のとおり。

1 2009年,主として小中規模生産者の農業開発を支援するための技術移転を保証する目的で,熱帯サバンナ農業開発技術協力プログラム(プロサバンナ)の実施をブラジル及び日本政府と合意した。

2 同プログラムでは,3つのプロジェクトの実施が土台となっている。
a 「ナカラ回廊農業開発研究技術移転能力向上プロジェクト」(プロサバンナ:投資プロジェクト)。期待される成果は,(i)ナンプラ州及びニアサ州における農業研究所(IIAM)の研究センターオペレーション能力と研究範囲の強化,(ii)新しい農業技術利用の結果として生じる天然資源や環境インパクトの評価,(iii)農業使用のための土壌改良技術の開発,(iv)耕作及び畜産地域のための適切な技術開発

b 農業普及サービスの改善によるコミュニティレベルの開発モデルの構築(プロサバンナ:普及とモデルの計画)。期待される成果は,(i)耕作地域の広さに見合う生産の拡大を目的とした農業開発モデルの実施,(ii)プロサバンナの対象地域の農業普及サービスのアクセスや質の改善

c ナカラ回廊農業開発マスタープラン策定支援(プロサバンナ:マスタープラン)。期待される成果は,(i)生産性及び生産の拡充,農産品の多様化の促進,(ii)農業生産者の経済的利益のために農産物の増加をもたらす商業化,流通,加工産業の開発及びインプットの供給,(iii)天然資源と農業地域の持続的使用

3 2011年,農業セクター開発戦略計画(PEDSA)の承認により,マスタープランの調査が開始された。このマスタープランでは,参加型のプロセスを通じて定められ政府により承認された指針(農地のゾーニング,優先的作物,家族農業の促進と開発)が考慮されている。地域の社会・文化的現実と将来の施策の調和を向上させることを目的として,マスタープラン作成のための対話のプロセスが,国家,郡,地区の各レベルで継続して進められる。

4 さらに,政府と社会的パートナーとの間の対話が実際に進んでいる。したがって,開発アジェンダの確定において市民社会が参加できる様々なメカニズムが導入されてきた。すなわち,(i)「土地フォーラム」,(ii)政府とCTA(モザンビーク経団連)における対話, (iii)「地区レベル・フォーラム」である。他方,土地法は,いかなる民間事業の実施に向けても,土地を確認する主要なメカニズムとして「コミュニティとの協議」を定めている。

5 よって,プロサバンナは,ナカラ回廊沿いの農村市場プログラムや国家農業普及プログラム等の実施において,その他の政府イニシアティブを補完する相乗効果を強化する。

6 他方,国家開発戦略計画の制定は,政府の国際協力の機会を最大化する。よって,プロサバンナの実施に向け,モザンビーク政府は,ナカラ回廊沿いにおいて,特に農業開発に現在関連する国際的法令の尊重を促進する。特に,(i)法令,生活手段や資源を尊重する責任ある農業投資の原則,(ii)食料安全保障の観点における,土地所有,漁業,林業の責任あるガバナンスに係る自発的な指針,(iii)農村コミュニティの土地所有の保障強化やコミュニティと投資家間のパートナーシップのための指針,である。

7 結論として,プロサバンナは現在形成中であり,食料と栄養の安全保障に焦点を当てながら実施される。そのため,その施策の中心は,生産及び生産性の向上,天然資源の持続的な使用,バリューチェーン開発のための農村の小中規模生産者の能力強化となる。また,より農村コミュニティのニーズを満たすように,国家経済構造における農業活動との調和的統合に方向付けられた生産システムの開発が持続的となるような形で,全てが政府による他の構造的施策と調整される。

マプト,2014年5月27日
農業大臣
ジョゼ・コンドゥグア・アントニオ・パシェコ

モザンビーク社会組織及び運動宛て
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Author:MozambiqueKaihatsu
「モザンビーク開発を考える市民の会」の公式サイトへようこそ!本サイトでは、モザンビークの草の根の人びとの側に立った現地・日本・世界の情報共有を行っています。特に、現地住民に他大な影響を及ぼす日本のODA農業開発事業「プロサバンナ」や投資「鉱物資源開発」に注目しつつ、モデルとされるブラジル・セラード開発についての議論も紹介。国際的な食・農・土地を巡る動きも追っています。

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