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【Transcription in Eng. & Port.】JICA MAJOL Consultant on ProSAVANA recorded in Nov.2015

Original recording available in the following site:
https://www.youtube.com/watch?v=G03H6FFD-pM&=&feature=youtu.be

JICA MAJOL Consultant on ProSavana – November 2015
Motivation behind of JICA's contract with MAJOL


Original audio – transcription
“They’re really at the moment, at the point where they have difficulty justifying to several societies in Japan and to certain sectors of Japanese parliament that they should continue with this project.

So that is why they want to see a dialogue going, because, otherwise, it reflects badly on the JICA unit on the ground here that they can’t spend the money that is being allocated to them by Parliament.

So in the interest of keeping open the right channels of information to the… and then, I mean, when I say right, I mean, with clear facts and as little sensationalism as possible, what exactly is happening and what the problems are - why is this being stuck, why is this not moving, and can we spend our money by the first of April when the new budget year comes in?

That’s sort of, that’s the way civil servants think.

So that is their motivation, of getting behind the Ccampaign (No to ProSAVANA Campagin) to break the logjam and get parties to the table again.

I think it is, from what we have heard from JICA here, it is a matter of civil servants trying to clear up the mess so they can do their job.

It’s not a big interest in the Japanese eyes. I mean, if that money never gets spent, they’ll find somewhere else to spend it. It’s not really a big issue.

But you know how orientals are, very concerned with losing face.

If JICA, and not just JICA–Maputo, but as an organization, fails to implement a program for which the Parliament has voted money, then nobody gets any career advancement in the future, so that’s basically where they’re sitting.

It is really, from the JICA point of view, it’s almost like an administrative issue – can we get these people to talk again? Where it really becomes emotional – obviously so – is where Mozambican people are involved – because it’s your land, it’s your development – and that is now where we are trying to find out if there is… [recording interrupted]”

Translation to Portuguese
“Eles realmente estão no momento, no ponto em que estão tendo dificuldade em justificar para diferentes grupos no Japão e para certos setores do Parlamento japonês que eles devem continuar com esse projeto. Então é por isso que eles desejam ver um diálogo acontecendo, porque, caso contrário, reflete mal para a unidade da JICA aqui em campo que eles não estão conseguindo gastar o dinheiro que está sendo alocado para eles pelo Parlamento.

Então, no interesse de manter abertos os canais corretos de informação – e quando falo corretos, quero dizer com fatos claros e com menos sensacionalismo possível – [saber] o que exatamente está acontecendo e quais são os problemas – por que isso está paralisado, por que não está avançando, e se nós podemos gastar o dinheiro antes de 1º de abril, quando começa o novo ano orçamentário.

É mais ou menos assim que os servidores públicos pensam.

Então essa é a sua motivação, para ir atrás da Campanha (Não ao ProSAVANA) para romper esse impasse e trazer as partes de volta à mesa para dialogar.

Eu acredito que seja, de acordo com o que eu escutei da JICA aqui, uma questão de servidores tentando limpar a bagunça para que possam fazer seu trabalho.

Não é um grande interesse aos olhos japoneses. Quero dizer, se o dinheiro nunca for gasto, eles podem achar um outro lugar onde gastá-lo. Não é um grande problema.

Mas vocês sabem como são os orientais, muito preocupados em não comprometer a reputação.

Se a JICA - e não somente JICA-Maputo, mas [JICA] como uma organização – falhar em implementar um programa para o qual o Parlamento votou dinheiro, então ninguém consegue progressão de carreira no futuro.

Então é basicamente nessa posição que estão. É realmente, da perspectiva de JICA, quase como uma questão administrativa – nós conseguimos que essas pessoas dialoguem novamente? Onde realmente vira uma questão emocional – obviamente – é onde as pessoas de Moçambique estão envolvidas – porque é sua terra, é seu desenvolvimento – e é em relação a isso que nós agora estamos tentando descobrir... [áudio interrompido]

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The details of JICA's contract with MAJOL
The information extracted from the final report (leaked final draft) of MAJOL to JICA submitted in March 2016.


majol jica

【選挙関連記事】今年10月の選挙前の和平状況に懸念

今年10月に地方都市選挙、来年に大統領・議会選挙が予定されるモザンビークの和平状況に関するドイツ国際放送の記事。
モザンビークの宗教協議会とのインタビューに基づいています。

ポイントは、次のとおりです。
1)和平合意(1992年)後の複数政党制選挙(初回1994年)以来、選挙前には政治的暴力が起きてきた。
2)今回もその可能性が否定できない。
3)野党(レナモ)側の懸念は地方分権化の実現であり、ニュシ大統領はこれに関する提案を3月に発表すると述べている。
4)選挙前のコンセンサスづくりが重要である。
5)森に逃げたままになっている野党(RENAMO)のデュラカマ党首は街に出てきくるべき。
6)北端のカーボデルガード州で起きている武力攻撃は、宗教をベースとしているというが本当ではない。

いずれにせよ、政治衝突や暴力が懸念されているのが勢力が拮抗し野党が強い北部です。
ナンプーラ州、ザンベジア州、カーボデルガード州南部がそれにあたりますが、今回はカーボデルガード州北部の天然ガス開発地域(モシンボア)などもリスク地域となる可能性が示唆されています。

日本の投資・援助が集中する地域でもあり、今後が懸念されます。

【ポルトガル語版(原文)】
Moçambique: Conselho de Religiões preocupado com conflitos
http://www.dw.com/pt-002/mo%C3%A7ambique-conselho-de-religi%C3%B5es-preocupado-com-conflitos/a-42307317

【英語の翻訳】
Council of Religions worried about conflicts – Mozambique
http://clubofmozambique.com/news/council-of-religions-worried-about-conflicts-mozambique/

【配信】メールマガジン(2018年1〜2月期)

連日寒い日が続きますが、如何お過ごしでしょうか?
少し間が空きましたが、情報をお届けいたします。

(この情報は転送・転載大歓迎です!拡散にご協力下さい)
**************
1. 国際報道局アルジャジーラでプロサバンナの記事掲載
*英語版のサイトに記事が掲載。
http://bit.ly/2szJA93
2. 2月20日締切:NGO外務省ODA政策協議会(3/1京都)
*「小農の権利に関する国連宣言」とプロサバンナが議題
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-300.html
3. モザンビークVISA拒否問題に、若干の動きあり
*去年7000件申請で拒否されたのは日本NGOのみ
http://bit.ly/2G5aG9Y
4. NGO五団体、JICA理事長宛「公開質問状」2/9に提出
*州農務局長のプロサバンナ発言の公開録音を踏まえた質問
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-302.html

*************

1. 国際報道局アルジャジーラでプロサバンナの記事掲載
*英語版のサイトに記事が掲載されています。
アルジャジーラ(2018年2月12日) [アフリカ特集]
【ナカラリの農民は土地を奪われないために闘う】
http://bit.ly/2szJA93

記事には、地元小農、JICAプロサバンナ責任者、モザンビーク
政府、小農運動、プロサバンナにノー!キャンペーンなどの
インタビューも記載されています。
上記「JICA責任者」に関して、リーク文書に記載されている
諸点に基づく分析がブログで紹介されています。ご一読下さい。

【JICAプロサバンナ事業の現地責任者(報道・リーク文書)】
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-308.html

2. 2月20日締切:NGO外務省ODA政策協議会(3月1日京都)
*「小農の権利に関する国連宣言」とプロサバンナが議題。
3月1日に京都国際交流会館でODA政策協議会が開催されます。
NGOの共同議題として、「小農権利国連宣言」とプロサバンナ
が議論されます。議題発表者はJVC渡辺直子さんです。

詳細→申込み締切が2月20日なのでご注意下さい。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-300.html

この間、国連人権理事会で「小農権利宣言」に関する議論が続け
られ、ついにドラフトが議論されています。これについて、日本
のNGOと外務省とが議論する最初の機会となります。小規模農家
が大多数を占める日本にも影響のある国連宣言であり、今年中の
採択が目指されています。ぜひ応援下さい。

3. モザンビークVISA拒否問題に、若干の動きあり。
*去年7000件申請で拒否されたのは日本NGOのみ。
去年末のODA政策協議会でNGO側のコーディネイターから、
ODAの透明性や世界と日本の市民社会全体が直面する問題
として、ビザ問題が取り上げられました。

【外務省とNGOの議論の逐語記録】
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-299.html
【外務省見解(モザンビーク「巨額隠れ債務」ガバナンス・人権)】
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-304.html

この後、外務省からのメールがChange.orgで公開されました。
【NGOスタッフ渡辺直子さんがモザンビークに入国できるように】
http://bit.ly/2wh6twh
*署名継続募集中です!じわじわ増え続け、現在4635筆。

メールから、去年1年間にビザ申請した7000件の中で拒否された
人は渡辺さんだけだったことが発覚。8月のTICAD時から、本国
入管が決めたことで理由は不明で、何もできないと強調していた
大使が、一転「問題ある行動」を指摘し、「説明にくるように」
と述べるなど、大変懸念される状況が生まれています。詳細↓
http://bit.ly/2G5aG9Y

また、渡辺さんの尽力で、2014年に安倍首相が公約した700
億円供与の中身が上記の年末の協議会で明らかになりました。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-305.html

4. NGO五団体、JICA理事長宛「公開質問状」を9日に提出
*州農務局長のプロサバンナ発言の公開録音を踏まえた質問
地元小農の異議申立書にもその人権侵害に相当する言動が記
載されるナンプーラ州(ナカラ回廊・プロサバンナの中心地)
の州農務局長。何度もJICAの「プロサバンナ推進」予算で、
日本に招聘されてきました。

去年11月上旬、申立審査結果が出た直後の会見で、異議を唱
える小農たちを「畑を持たず、耕さず」「政治的モチベーシ
ョン」「別アジェンダ」のため反対してると公言しました。

その前月ナンプーラ市では野党市長が暗殺され、現在まで犯
人は捕まらず、新市長選挙をめぐって、政情不安が続いてい
る中での発言でした。現地の小農の身に危険が及ぶことが考
えられるため、下記の公開質問状を提出しています。

【JICA理事長宛(cc. 外務省国際協力局)「公開質問状」】
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-302.html

外務省の提供要請を受け、この録音が公開されています。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-303.html

JICAと外務省の回答の一部が届いています。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-309.html

長くなりましたが、以上です。
引き続きよろしくご理解とご関心をお寄せいただければ幸いです。
この情報は転送・転載大歓迎です。一人でも多くの人に届くよ
うにご協力下さい。


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モザンビーク開発を考える市民の会 事務局
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/
お問い合わせ office@mozambiquekaihatsu.net
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【録音公開】JICA契約コンサルタントによるJICAの「本音と建前」の説明


2015年11月中旬に、マプートのNGO事務所を個別訪問したJICA契約企業のコンサルタントの説明の録音が公開されました。
https://www.youtube.com/watch?v=G03H6FFD-pM&=&feature=youtu.be

【ダイジェスト】
#プロサバンナ事業 で契約されたJICAのコンサルタント(MAJOL社)の説明の録音(英語)が公開!JICAモザンビーク事務所の説明(本音と建前)が語られ、「(対話が進まないと)日本の市民社会や国会から正当性を得られない」、「4月の次会計年度までに予算を使うため」、「キャンペーンの背後に回るのがモチベーション」、「全員を対話のテーブルにつかせる」、「(JICAは)東洋人だからメンツを潰されるわけにいかない」、「国会が決めた事業を進めないと、JICA職員のキャリアに響く」、「官僚だから」、と明言。

今後、モザンビーク人コンサルタントの発言部分も公開していきます。今回公開された録音部分は、契約プロジェクト(ステークホルダー関与)の裏にあるJICAの本音、そして建前に関する説明です。

2分35秒の録音で、非常にゆっくりの分かりやすい英語で話されているので是非お聞き下さい。
*途中、携帯の呼び出し音(笑い声)が入っています。

この件については、先に背景説明が記されているのでご確認下さい。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-310.html

なおこのような説明の一方で、これらのコンサルタント(元国際NGO職員*JICAはあえてモザンビーク市民社会と活動したことのあるコンサルタントとの契約を条件としていました)が、「プロサバンナにノー!キャンペーン」に参加するNGOに対して、このような優しい声で丁寧に説明する一方で、陰でJICAのために何の情報を収集し、何をどうJICAに報告し、他のNGOや個人とどのように排除に動いていたかについては、リークされた一連の報告書を、上記のサイトでご確認下さい(英語)。

なお、これらの報告書の公開を「モザンビーク政府が同意しない」として情報公開請求にも議員の要請にも応えていなかったJICAは、リーク後に一転公開をしていますが、問題箇所の多くが削除されるか真っ黒に塗られています。

これらの黒塗り資料やMAJOL社とのJICAモザンビーク事務所で担当したJICA職員については、下記の記事をご覧下さい。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-308.html

MAJOL社との契約書
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/ProSAVANA/index_docs.html


******
2015年11月中旬(マプート、「プロサバンナにノー キャンペーン」参加NGOのオフィス)
JICA契約企業(MAJOL社)コンサルタントの説明(英語)

<暫定逐語訳>


今、まさに、彼ら(JICA)は、モザンビークの市民社会を説得するにあたって困難に直面している。
これは、国会の中の特定層も同様で、この事業を継続することについての正当性を得ることに疑問符がついている。

だから、JICAは対話が前に進むのをみたいと考えている。

でなければ、この現状は、JICAの現場ユニットに悪い影響をもたらすからである。
これは国会で承認された予算が使えないことを意味する。

だから、彼らの関心は、情報のチャンネルを開設することだ。
正しく、つまり明らかな事実で、センセーショナリズムの少ない情報のチャンネルのことである。

そして、何が起きているのか、何が問題なのか。なぜこのプロジェクトは止まり、進んでいないのか(をJICAは知りたい)。

日本の次の会計年度が4月1日に始まるまでに資金を使ってしまわなければならない。
これは官僚的な考えだ。(官僚らしい考え方だ)

だから、それがJICAの(MAJOL社との契約の)モチベーション(動機)だ。
「キャンペーン(プロサバンナにノー)」の背後にまわって、硬直状態を破る。
そして、全員を対話のテーブルにつける。

少なくとも、これらはここのJICA(JICAモザンビーク事務所)から聞いたことだ。

つまり、彼ら(JICA)はこの散らかっている状態(mess)をきれいにして、仕事に着手したいのだ。官僚だから。
日本人(納税者)の目からは、この資金が使われないとしても大きな関心事ではない。余所で使えばいいからだ。本当のところ関心事項ではないのだ。

しかし、彼ら(JICA担当者ら)は東洋人で、メンツを潰されることを受け入れられない。

特に、JICA…JICAマプート(モザンビーク事務所)だけでなく、JICA組織全体として、国会が決定したプログラムを実行に移せず(インプレメンテーションできず)、予算を使えないということであれば、誰も将来のキャリアの保証は得られなくなる。

基本的に、それがJICAが、現在置かれている状況である。
JICAからみたら、本当に行政的(アドミニストレーティブ)な話にすぎない。
これらの人達(キャンペーン関係者)に、もう一度話をさせることが可能か、だ。

他方、これに関わるモザンビークの人びとにとっては、当然ながら、自らの土地、開発なので、感情的になる部分もあるだろう。
だから我々が解決策を見出そうとしている。


*******

【朗報】モザンビーク・ブラジルから女性や小農、市民社会組織などが来日予定!

朗報です。

今年、モザンビークとブラジルから、女性や小農、市民社会組織などが来日する予定となっています。すでに、モザンビークから4名の女性たちが来日するための費用を自力で確保したとの一報が入っています。

日本では、様々なイベントが計画されることになっています。
一般の参加が可能なイベント、農村での交流なども検討されています。

また、「(仮称)三カ国民衆会議 in Japan」の開催も検討されているところです。

「三カ国民衆会議」が初めて開催されたのは、2013年8月のことでした。
モザンビークの首都マプートで、小農運動(UNAC)主催で開催され、日本からも7名、ブラジルから3名、モザンビークから200名以上が集まり、活発な議論が繰り広げられました。

これは、日本・ブラジル・モザンビーク政府による「上からの三角協力」に対して、ピープル(国民、民衆、人民)同士の水平なる連帯に根ざした国際協力を、市民の手でつくりだろうという試みでした。

その後、2014年7月に第二回がマプートで、2016年10月にブラジルで、そして2017年10月に第三回がマプートで再び開催されています。

この様子の一部は、現地で参加した若者の報告が下記のフェースブックに掲載されています。
https://www.facebook.com/モザンビーク小農応援団-1060343997409346/

参考までに、半年前に行われた第三回のプログラムの和訳を紹介します。
日本とブラジルのモザンビーク・ナカラ回廊での開発・投資の問題が分析・指摘されるとともに、日本でも話題になっている「種子(たね)」の問題が、重視されていることが分かります。

また、問題ばかりでなく、当事者である小農や女性たちが日々営むオルタナティブ(アグロエコロジーや食料主権)が紹介され、農民主権の重要性が強調されています。

日本では何をテーマに話し合われるのかも含めて、今後議論がなされていくそうです。
ぜひお楽しみに!

民衆会議1
民衆会議2
民衆会議3
民衆会議4





【もうすぐ公開の録音背景】JICA契約コンサルタントによるJICAの「本音と建前」の説明

プロサバンナ事業に関し、いろいろな録音(一次資料)がドンドン出てきています。
ナンプーラ州農務局長による暴言の数々の録音が、1点は既に公開され、もう1点は非公開でJICAと外務省に提供され、その内容確認と対応が要請されています。

詳細は、JICA理事長宛(cc外務省国際協力局長)の「公開質問状」をご確認下さい。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-302.html

公開された録音の一点はポルトガル語で、二点目は英語となっています。
【公開録音】
https://www.youtube.com/watch?v=VWS_TW0ZKJY
【仮訳】
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-303.html

さらに、今回、2016年1月から問題になってきた録音が公開の準備に入っているとのことです。
この録音は、プロサバンナ事業のマスタープラン策定プロジェクト(ProSAVANA-PD)の中で、JICAによって経ち上げられた「ステークホルダー(市民社会)エンゲージメント・プロジェクト」の契約企業(MAJOL社)のコンサルタントの説明の録音です。

公開を待っている間に、この録音の背景について紹介しておきます。
よろしくご一読下さい。

**

2015年11月に隠される形で開始したこのプロジェクトとJICA=MAJOL契約の問題が、MAJOL社がJICAに提出した成果物(3つのレポート)から明らかにされました。これは、プロサバンナ事業内部の告発者によるリークによって明らかになりました。

2016年8月
【声明】3カ国市民社会によるプロサバンナ事業に関する共同抗議声明・公開質問 ~政府文書の公開を受けて~
http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/advocacy-statement/2016/08/20160829-prosavana-ticadvi.html
【分析】
2016年8月
https://www.farmlandgrab.org/post/view/26449-prosavanas-communication-strategy-and-its-impact-an-analysis-of-jicas-disclosed-and-leaked-documents

このリーク文書から、JICAの指示や承認の下、MAJOL社が、プロサバンナに疑問を投げかけたり、反対する公開書簡や声明を出したモザンビーク市民社会団体や農民組織とキーパーソンを個別訪問し、その団体・個人の他団体への影響力やプロサバンナ事業へのポジション、そしてこれら団体同士の対立関係について調査していたことが分かりました。その上で、これらの団体が4つに分類され、色分けされ、反対を続ける団体を赤色で塗り、「ダイハード」「過激派」などとレッテル貼りがなされていました。実際の資料でご確認下さい。「モザンビーク小農応援団」のFacebookでも詳しく紹介されています。

【リーク文書の掲載先】
https://www.farmlandgrab.org/post/view/26158-prosavana-files
【この件の詳細】
https://www.facebook.com/モザンビーク小農応援団-1060343997409346/

これらの一次資料からは、MAJOL社が、反対する団体を排除・周辺化する形で、政府が承認する「対話のプラットフォーム(後にメカニズム)」をつくったことが明確に分かります。このプロセスについては、一次資料を使った分析が、JICAガイドラインに基づく異議申立ての審査への追加資料で整理されているので、ご確認下さい。

【基本文書】JICA契約問題(ステークホルタ゛ー関与MAJOL)追加資料(概要・論点・資料一覧)[その1].
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/activities/20171112/0904_cover.pdf
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/activities/20171112/0902_01.pdf
【基本文書】JICA契約問題(ステークホルタ゛ー関与MAJOL)追加資料(概要・論点・資料一覧)[その2].
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/activities/20171112/0918_01.pdf
【基本文書】JICA契約問題(ステークホルタ゛ー関与MAJOL)追加資料(概要・論点・資料一覧)[その3].
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/activities/20171112/1006.pdf

MAJOL社との契約問題だけでなく、契約コンサルタントによる数々の問題ある言動については、外務省・JICAとMGOの間の意見交換会でも繰り返し取り上げてこられました。(末尾の資料一覧をご覧下さい。)その中には、この録音についての確認要請も含まれていました。

【JICA理事長宛 公開質問状】MAJOLコンサルタント発言要請箇所抜粋
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/activities/20171112/09_011.pdf

質問2: MAJOL社がこれまで現地市民社会に行ってきた以下の言動について、それぞれ事実確認の上、ご回答下さい。
(1) MAJOL社は2015年11月より、市民社会・農民組織と「個別協議」を行っていますが、その協議対象先の団体名・組織名をすべて教えて下さい。また、その協議先をどのように選定したのか、その基準と選定手法について明らかにして下さい。

(2) 上記「個別協議」の際に、複数の団体に対する説明において、MAJOL社のコンサルタントらは、①~④のことを「JICAの方針・考え」として引用し、発言したことが記録されています。これらが実際に「JICAの方針・考え」であるか否かについてご回答下さい。

① JICAとしては、もし市民社会と良い形で仕事ができないのなら、プロサバンナは中断し余所に行くとまで言っている。日本の市民社会と国会の一部に対して、この事業を継続することにおいて正当性を得ることに非常な困難に直面するところにまできたからだという。

② もう一度市民社会をテーブルに着かせることで、この壁を壊す(事業を前進させる)のが、「このキャンペーン(MAJOL社との契約による諸活動)」の裏のモチベーションである。JICAは、この「混乱(mess)」を片付けて、早く仕事ができるようにしたいと言っている。また、もし国会が合意した予算が実行に移されないのであれば、JICAは援助機関として失敗したことになる。となれば、JICAは将来的にどの援助予算も確保できなくなる。

③ JICAとしては、「プロサバンナをやるか、やらないか」について、モザンビーク人同士で席に着いて話し合ってもらい、間違いを知りたい。反対意見の人の意見も聞きたい。その上で、「プロサバンナを前に進める、あるいは閉じるか決めたい」と言っている。


これに対しては、、第15回意見交換会(2016年3月)にて、JICA(田和正裕 農村開発部次長)から下記の説明がされています。
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/activities/20171112/09_005.pdf
(議事録2頁)


MAJOL社にヒアリングしたところ、以下のつもりで発言したとの説明がなされています。
(なお、MAJOL社もNGOもテーブルにそれぞれの録音機を置いて、会話をしたことも、会話記録には音源として残されています(これは後日公開されます)。このため、MAJOL社側の録音確認が要請されましたが、後に「そのような録音はない」との主張が続きました。


質問2の(2)で、上記の個別協議の際にMAJOL社からJICAの考えとして①~③を引用して発言したことが記録されているが、これは実際JICAの方針であるか確認してほしいということです。

回答として、
MAJOL社は現地の農民組織、市民社会団体の意向を尊重して、彼らの発意による主体的な議論の場の設定の支援を行ったと我々は理解している
MAJOL社は独立して農民組織、市民社会団体のコミュニケーションを図っている。
MAJOL社の発言の一言一句をJICAが指示しているものではない。


以上のように、MAJOL社・JICAの言い分のみが主張され、録音された発言内容の確認は、その後もされませんでした。今回、この録音が広く公開されたことを受けて、英語であることもあり、多くの皆さんに内容を確認していただきたいと思います。

録音が公開され次第、お知らせします。


資料一覧
【資料】意見交換会
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/ProSAVANA/
第14回〜第16回をご覧下さい。

2016年2月
【公開質問状】プロサバンナ事業における「市民社会の関与プロジェクト」及びJICA契約現地企業MAJOL社について
http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/advocacy-statement/2016/02/20160203-open-letter-2.html

2016年3月
【声明】プロサバンナ事業「市民社会関与プロジェクト」対する抗議声明
~抜本的な見直しに向けた要請~
http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/advocacy-statement/2016/03/20160329-prosavana-protest-statement.html



【JICA回答(一部)】JICA理事長宛「公開質問状」(州農務局長の発言)

このブログでも紹介した2月8日付の日本の5団体によるJICA宛「公開質問状」の件です。

JICA理事長宛「公開質問状」(州農務局長の発言)
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-302.html

これへの回答の一部が、昨日(2月15日)JICAからファックスで届いたそうです。
末尾にそのイメージを添付します。

要点は、次の通りです。
0)理事長宛質問だが、理事長からの回答ではない。JICA名。
1)マスタープラン・ドラフトの見直しのプロセスに反対があったために、延期して、現在に至ると認識している。
2)異議申立の提言については重く受け止めている。真摯に取り組むべく、具体的な対応を検討中。
3)録音内容については改めて回答する。

以上から、具体的になされた質問に対する答えはいただけていません。
また、州農務大臣による、記者会見での説明と1)も2)も矛盾しています。
マスタープランの見直しは、JICA(つまり日本の税金)のみの予算でやられており、JICAが同意せず、また認識せぬままに、州政府が勝手に活動を進めているとしたら、それもおかしな話です。

NGOとしては、3)に関する近日中の回答を待っているところですが、同じタイミングで外務省から録音に関して回答がありました。
この件の詳細は、「公開質問」と下記の記事をご覧下さい。

【議事録】ODA政策協議会での700億円・プロサバンナに関する外務省との議論
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-305.html

外務省が、ドロ・ズクーラ(ナンプーラ)州農務局長の人権侵害発言について、NGOと同じファクトに基づいて議論したいとのことだったので(2017年12月)、その録音音源と仮訳が公開されました。

【録音】ナンプーラ州農務局長の記者会見の逐語仮訳
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-303.html

その録音を聞いての外務省の第一段階の回答は、次のようなものだったそうです。
(2月14日に外務省とNGOの面談)

・「発言はモザンビーク政府の見解ではなく、一担当者の発言にすぎない」
・「モザンビーク政府にも伝えて対応を求めている」


これらの点については、3月1日に京都で開催されるODA政策協議会でさらに突っ込んだやり取りがあるそうです。
2月20日が申込み締切です。
ふるってご参加下さい。

詳細→
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-300.html

JICA回答

【公開】JICAのプロサバンナ事業の現地責任者(国際報道・リーク文書)

さきほどのアルジャジーラ英語放送(2018年2月12日、アフリカ特集「モザンビーク・ナカラリの農民は土地を奪われないために闘う」)から、JICAモザンビーク事務所の横山浩士が、「プロサバンナ事業の責任者」としてインタビューに応じていたことが分かりました。

http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-307.html

横山氏のプロサバンナ事業への深い関与、とりわけモザンビーク市民社会を分断したと地域農民団体やアルジャジーラに出てくる「プロサバンナにノー!キャンペーン」の加盟団体などによって指摘される、一連のJICAモザンビーク事務所による地元コンサルタントとの契約への関与は、現地市民社会の間で広く知られてきました。

また、これらについてはリークされた文書で確認ができます。
しかし、同氏がモザンビークで使用している名刺には役職や肩書きが記されておらず、市民社会の多くはこれを疑問に思ってきました。

日本の税金を使った公的な援助事業の適切な運用と透明性の担保のため、

1)今回の報道で、横山氏がプロサバンナ事業の正式な現地責任者であることが明らかになったこと、
2)他方、同氏の名前はJICAが情報公開法に基づいて開示した文書から一切消えているとともに、公的な場面で配られる名刺にプロサバンナ事業を担当していることなどを含む任務や肩書きが明記されていないこと、
3)インタビューに対し、自ら関与した活動について反省することなく、「いくつかの問題と遅延」と他人事のように語っていること、
4)2017年4月に異議申立が地域の11名の住民から正式に出され、依然として反対している住民や市民社会組織があるにもかかわらず、インタビューに対して「プロサバンナ事業の前進に自信がある」と答えていること、
5)公金を使った事業運営において、匿名性に隠れた不適切で不透明な活動を増長しないためにも、

プロサバンナ事業に関して、
・内部告発者から提供されたJICAのリーク文書
・JICAへの情報開示請求によって収集した文書
・公開情報になどに基づき、
同氏と一連の「いくつかの問題」の関係を分かりやすく掲載することとなりました。

*なお、このことをもって、JICAの組織としての責任が減免されるものではないことを付記いたします。


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アルジャジーラ記事の横山浩士の発言部分の仮訳
http://www.aljazeera.com/indepth/features/mozambique-farmers-battle-land-nakarari-prosavana-180205085026683.html

JICAのプロサバンナ事業の責任者、横山浩士は次のように述べた。

「当初、割れ笑えは(ブラジル・セラード農業・大豆開発)マトグロッソのモデルを再現したいと考えた。しばらくして、我々はここ(モザンビーク)の条件が異なっていることに気づいた。テリトリー(対象地域)の人口密度はより高く、ニーズは同じではなかった。現在、我々は小規模生産者に焦点を当てている。彼らがより多く生産し、ナショナルな食料主権を増強するために、必要なノウハウを提供したい」

また、首都マプート中央にあるJICAの事務所で、この責任者は、いくつかの「問題と遅延」が生じてきたことを認めながら、しかし計画が前進することに自信があると述べた。

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横山氏2

横山氏3

横山氏4

【国際報道】アルジャジーラでプロサバンナの報道

BBCやCNNと並んで国際報道を牽引するアルジャジーラ英語放送が、プロサバンナ事業に関する記事を配信しました。

アルジャジーラ英語放送
2018年2月12日
アフリカ特集
「モザンビーク・ナカラリの農民は土地を奪われないために闘う」

その中に、JICAモザンビーク事務所の横山浩士氏のインタビュー内容が記載されています。
赤字部分。

この点については、翻訳の上、次の投稿で紹介いたします。

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SOURCE: Al Jazeera
http://www.aljazeera.com/indepth/features/mozambique-farmers-battle-land-nakarari-prosavana-180205085026683.html

Feature/Africa
Mozambique's farmers battle to keep land in Nakarari
by Enrico Parenti & Stefano Liberti
Feb. 12, 2018


Nakarari, Mozambique - (略)

The village is at the heart of the Nacala Corridor, a 14.5-million-hectare area where the government wants to implement the Programme of Triangular Cooperation for Agricultural Development of the Tropical Savannahs of Mozambique, more commonly known as ProSavana.

The project aims to convert the whole area into commercial agriculture, increasing the productivity and producing cash crops such as soybean, cotton and maize for export.

The railway crossing the corridor and the Nacala port, on the Indian Ocean, seem perfectly suited to reach the global market, especially China, the world's largest importer of soybean.

Although the government says ProSavana will benefit smallholders, many farmers in the area fear they will lose their land to make way for foreign companies.

According to Mozambican law, the land is owned by the state. Farmers and communities can refer to customary occupancy and use it. But they would need a paper stating their "right of use and benefit of land", known as Duat (a Portoguese acronym for Direito do Uso e Aproveitamento da Terra). Not everyone has a Duat, nor is everyone in these rural areas fully aware of its actual value.

In the Nakarari community, not far from Vito's field, some farmers sold off their Duat to a Brazilian-Portuguese company, Agromoz, which now produces soybean on 10,000 hectares.

"They were given minimal compensation and found themselves without land. Many of them eventually quit and resettled somewhere else," Agostinho Mocernea, secretary of the village said. "We have learnt our lesson with Agromoz. We will never accept ProSavana."

ProSavana is inspired by Brazil's Cerrado Development Programme, a plan that received Japanese support from the late 1970s till the 1990s and turned the "unproductive" land of Mato Grosso into a breadbasket and an important soybean producing region.

ProSavana itself is a triangular cooperation arrangement involving the Japanese International Cooperation Agency (JICA) and the Brazilian Cooperation Agency (ACB).

Though not yet implemented, the project has already sparked big controversy. "ProSavana has been discussed in secrecy without the involvement of people living in the area," Jeremias Vunjanhe, director of Adecru, a Maputo-based NGO supporting rural communities, said.

"The first time we heard about the programme was through an interview that agriculture minister Jos Pacheco gave to a Brazilian newspaper, claiming he wanted to replicate the experience of Brazil 30 years ago," Vunjanhe said.

In the same article, some Brazilian entrepreneurs were quoted as enthusiastically embracing the idea of moving to Mozambique, where they were promised land for very low rent.

Carlos Ernesto Augustin, president of the Mato Grosso Cotton Producers' Association, reportedly said that Mozambique is a Mato Grosso in the middle of Africa, with free land, without environmental impediments, and with much cheaper freight to China.

Since then, a campaign called Nao ao ProSavana (No to ProSavana) has been launched to challenge the project. Together with other activists, farmers organisations and religious leaders, Vunjanhe has extensively travelled across the region to gather information and carry out his advocacy work among the communities.

(略)

Started as a local grassroots movement, the campaign has gained momentum. In 2014, 23 Mozambican and 43 international organisations signed an open letter to the governments of Japan, Brazil and Mozambique, complaining about the "lack of information and the absence of a broad public debate" about the plan. The advocacy work and the letter proved successful.

Some Japanese civil society organisations joined the campaign and a debate was eventually organised in Tokyo, at the national parliament. As a result of the concerns voiced by the organisations, the Japanese International Cooperation Agency reviewed its first draft plan.

"Initially we wanted to replicate the Mato Grosso model. But, after a while, we realised the conditions here are different, the territory is much more densely populated and also the needs are not the same. Now, we focus on smallholders. We want to provide them with the necessary know-how to produce more and increase national food sovereignty," Hiroshi Yokoyama, responsible for ProSavana at JICA, said.

At the agency's headquarters in central Maputo, the capital, the officer recognises there have been some "problems and delays" but he is still confident the plan will go ahead.


Meanwhile, the Mozambican government says it has no intention of throwing farmers off their land.

"We have never meant to evict local farmers, nor to lease their land to foreign companies," Antonio Limbau, national coordinator of ProSavana at the Ministry of Agriculture, said.

"The actual goals of the project have been misunderstood. ProSavana has always been a programme in support of agriculture. It will benefit small, medium and big famers in an integrated way. We want to enhance development, Limbau added.

The national coordinator of ProSavana stands firm on the view that the programme will be implemented: "ProSavana right now is stalled, but it will be resumed."

Yet the initial highly ambitious goals have been scaled down; the Brazilian entrepreneurs expected to come from Mato Grosso never showed up; the funds promised by Japan are still frozen; a new master plan is in the process to be written. "We are involving the local communities in the discussion," Limbau said.

"We have experience of many failed projects because the government thought that it alone was capable of deciding. The new draft indicates a change of attitude," Antonio Mutoua, president of Provincial Platform of Organisations of Civil Society of Nampula (PPOSC-N), said. "In the new framework that takes into account local needs. We are eager to collaborate."

"We have undoubtedly obtained a great victory," Vunjanhe said. "The mobilisation forced the government to change the narrative and stop offering publicly our land to foreign actors. But we are afraid their original idea has not really changed. We therefore need to remain very vigilant," he added.

"No to ProSavana has been one of Mozambique's most successful civil society campaigns, proving that an alliance of local groups and international NGOs can change policy," says professor Joseph Hanlon, expert on Mozambique at the Open University of Milton Keynes, UK.


【和訳】「三カ国民衆宣言」(2017年10月マプートで採択)

2017年10月24−25日に開催された「第3回三カ国民衆会議」で採択された宣言文の翻訳が完成したのでご紹介いたします。

英語訳はすでに紹介されている通りです。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-278.html
原文(ポルトガル語)
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-276.html

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三カ国民衆宣言

2017年10月24日と25日に「No to ProSavana Campaign(プロサバンナにノー! キャンペーン)」が中心となって第3回三カ国民衆会議が開催された。この会議の目的は、モザンビークの開発モデルに民主主義を深く反映させることであった。そのため、三カ国(モザンビーク、ブラジル、日本)から、およそ200人の小農や社会運動の代表、NGO、宗教的組織、学者、学生、アクティビスト、そして同キャンペーンのメンバーなどが参加した。

この会議は、モザンビーク政府による民間セクター偏重の開発モデルの優先という背景の下に開催された。この開発モデルは、「官民パートナーシップPPP」とも呼ばれ、主要な開発回廊(地域)への巨額投資の流入と実施をもたらしてきた。その中心をアグリビジネスに力点を置いた農業、鉱物資源・天然ガス開発が占める。

私たち、「プロサバンナにノー! キャンペーン」を通じて繋がってきた民衆やその他の会議参加者は、モザンビーク国民全体が直面する現在の危機を分析・議論した。その結果として、次の実態について認識するに至った。

1. 小農階級に属する人びとのニーズ、課題、意志を反映せず、インクルーシブでない(拝他主義的な)政策や計画における優先付けと強調点。

2. プロサバンナ事業、PEDEC計画、食料安全保障と栄養のためのG7ニューアライアンス、ナカラ回廊開発計画、サステナ(Sustenta program)などを踏まえた、大がかりなアグリビジネス民間投資。なお、これらの投資は、主として輸出市場向け農産物の大規模な単一作物栽培に焦点を当てる。

3. 現在進行中、あるいは提案中のプログラムが、地域の在来種や小農の暮らしに対して被害を与えるGM種(遺伝子組み替え種)の使用を推進している点。

4. 小農の土地・暮らしの領域(テリトリー)内で、多くの事業が、不十分な手法、あるいは異議を唱えられる形で開催された協議(パブリック・コンサルテーション)によって正当化・有効化されている点。これらのプロジェクトはまた、人びとの価値観や文化的な伝統(墓地や神聖な場所、埋葬地)の価値を認めず、それらを害している。

5. 小農の暮らしの領域での、大規模アグリビジネス投資による数多くの紛争や土地の収奪問題。これにはプロサバンナ事業によるものも含まれる。このような出来事が小農や農村コミュニティの非自主的移転を引き起こしている。

6. 地域行政官による脅迫、プロサバンナ事業に反対する小農や社会運動のリーダーの取り込みや周辺化。

以上の分析・議論の結果を考慮し、この会議に集った私たち、モザンビーク、ブラジル、日本の民衆は、次の点を表明・要求するとともに、非難する。

1. 現在私たちに強制されているアグリビジネス偏重の排他的かつ差別的な開発モデルを拒絶する。それは大型投資家による資本の拡大と蓄積のためのものとなっており、人びとの幸福と健康ではなく、(投資家の)儲けを生み出す(農業)生産を目指しているからである。

2. 小農階級の文化と知識への敬意を求める。

3. ボトムアップの手法による小農農業プランの議論と形成のためのプロセスを要求する。そこでは小農の課題、ニーズ、期待が議論されるとともに、プランが策定されなくてはならない。

4. モザンビーク政府とそのパートナーが、(モザンビーク)共和国憲法およびその他の法律を尊重することを要求する。

5. プロサバンナ事業をはじめとする6つの主要な開発回廊で進む類似のプログラム、そしてこれらに表される開発モデル、さらにプログラムが策定され、モザンビークの人びとに押しつけられている手法に「ノー」という立場を繰り返し表明する。

6. 小農やその他の参加者は、今一度、ProSavana事業の実施を拒否する。

7. モザンビーク政府が、食料主権の保証を可能とする小農ベースの農業に焦点を当てることを奨励する。これにとどまらないが、例えば、小農が生産面積を増やすためのインセンティブ、生産量と生産性を高めるための農業普及サービスや生産設備へのアクセスなどの提供である。

8. 代々受け継がれてきた遺産を守るための活動をよりいっそう強化するとともに、それが食料主権を保証する唯一の方法であるとする決意を再確認する。

9. 小農が自らの種子を使用し、地元の農業生産システムを維持することを奨励し支援するための政策と戦略を、モザンビーク政府が採用することを要求する。

10. モザンビークで遺伝子組み換えGM種の使用を推奨しようというモザンビーク政府と協力パートナー(アメリカ合衆国・国際開発庁[USAID]、メリンダ&ビルゲイツ財団、ロックフェラー財団他)の目論見を拒否する。

11. 土地法と共和国憲法第109条第3項が厳密な形で遵守され、それが具現化されることを徹底するよう、政府に促す。さらに、土地法に関して、資本家の利益に叶う見直しを可能にする最近の法令承認を拒否する。

12. 民衆として共通益のために取り組み、他の国々の人びととの連帯を確立し、強制されている開発モデルのオルタナティブ(代替案)を共に議論することを続けていく。

最後に、私たちは、アグリビジネス偏重のこの開発モデルに抵抗し、人びとの幸福に基づいたオルタナティブなモデルを構築するために、すべての社会運動、市民社会組織、農村コミュニティ、一般市民に向けて呼びかけとアピールを行う。これは、幅広い層の人びとの参加や関与を得た共同のプラットフォームの組織化によって実現されるものである。連帯した私たちは、今後も、土地へのアクセス、自らの種子、水、森林、空気、財産及び文化遺産と共通の歴史をめぐる権利と利益の擁護、不平等、あらゆる形の不正義と差別に対する闘いに取り組み続けることを表明する。


プロサバンナにノー!
マプト 2017年10月25日
*原文https://farmlandgrab.org/27603

【議事録】ODA政策協議会での700億円・プロサバンナに関する外務省との議論

こちらは以下の投稿の続きです。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-304.html
主に、安倍首相の約束した700億円の行方とプロサバンナ事業の異議申し立てや問題に関するものです。


なお、このやり取りを経て、外務省課長の提案のあった録音音源(ナンプーラ州農務局長の記者会見での発言)の確認を現在外務省が行っているところだそうです。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-303.html

また、ここで「(事業が)進んでいない」と課長が述べているにもかかわらず、録音には「進んでいる」ことが明確に記録されているので、これについてJICA理事長宛に「公開質問状」(2月8日付)が出されているとのことです。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-302.html

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平成29年度(2017年度)NGO・外務省定期協議会
第2回ODA政策協議会
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/about/shimin/page22_000790.html

日時:2017年12月13日(水曜日)14時00分~16時00分
場所:外務省南国際大会議室893号室

(1)日本によるナカラ経済回廊開発と社会的影響(35分)
【渡辺直子 日本国際ボランティアセンター南アフリカ事業担当兼地域開発グループマネージャー】
【金子万里子 アフリカ部アフリカ第二課長,大場雄一 国際協力局国別開発協力第三課長】

<<NGO議案書>>
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/ProSAVANA/oda/2017121301.pdf
<<別添資料>>
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/ProSAVANA/oda/2017071102.pdf

<<議事録その2>>
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/files/000326817.pdf


○大場(外務省 国際協力局 国別開発協力第三課 課長)
外務省国別開発協力第三課長の大場でございます。よろしくお願いいたします。
質問3点目のいわゆる非開示債務問題と、それを受けた日本政府の援助の方針という御質 問についてお答え申し上げます。これは、外務省では非開示債務問題と言っていますので、 こちらの用語で非開示債務問題という言葉を使わせていただきます。

昨年、この非開示債務問題が発覚いたしまして、それに伴ってモザンビーク政府の債務 をめぐる取り扱いについて疑義が発生しました。具体的には、債務管理の透明性ですとか、 債務の持続性が十分かどうかという問題が発生いたしましたので、日本政府としては新規 の円借款をそれ以降見合わせているという状況でございます。

今年の3月にモザンビークのニュシ大統領が訪日しましたが、その際にも非開示債務問題 の解決と債務持続性の回復が新規の円借款の供与の前提ですということをお伝えして、対 応を求めたところでございます。

引き続き、日本政府としてはモザンビーク政府の非開示債務問題への対応、債務持続性 の確保に向けた取り組み、あとは先ほどもありましたけれども、IMFの動向について関心を 持ってフォローしていく考えでございます。

一方で、無償資金協力ですけれども、これについては相手国から返済を求めない形態で すので、債務持続性にかかわらず供与をすることが可能です。引き続き、実施しておりま す。引き続き、二国間関係ですとか、個々のプロジェクトの開発効果等を見ながら、供与 の是非について判断していくことにしております。

いずれにしましても、モザンビークが現在取り組んでおりますのは、包括的な経済発展、 それから貧困からの脱却ということを目標に取り組んでおりますので、日本政府としては この目標に資する支援を現地社会の状況に十分注意しながら、真に現地の人々が裨益する 形で計画、実施していきたいと考えております。

次の4点目の安倍総理のモザンビーク訪問時の700億円のコミットメントのフォローアッ プ状況でございます。資料には2014年2月とありますけれども、正確には2014年1月に安倍 総理がモザンビークを訪問しています。その際に発表しましたのが、ナカラ回廊を中心に して、道路、港、エネルギー、環境、保健、教育等を含めた総合的開発のために、5年間、具体的には2013年から2017年までになりますけれども、約700億円のODAの支援を実施して いくということを表明しております。

これまでの実績でございますけれども、約600億円、ODAを実施しております。ベースは、 有償の資金協力、無償資金協力の実施に当たってE/Nという交換公文ベースの数字になりま す。年別の内訳を申し上げますと、援助の形態は3つありまして、技術協力、無償資金協力、 有償資金協力、それぞれについての数字を申し上げます。

2013年につきましては、技術協力として約7億円、無償資金協力約43億円、有償資金協力 約147億円実施しております。翌2014年につきましては、技術協力として約10億円、2015 年が技術協力約10億円、無償資金協力約41億円、有償資金協力約292億円、2016年、昨年は 技術協力として約8億円、無償資金協力として約12億円、今年2017年につきましては、無償 資金協力として約34億円。これが内訳でございます。これの合計が約600億円でございます。

今後の協力ですけれども、現時点で新規に確定しているものはございません。個々の事 業の妥当性を個別に判断していく考えでございます。

次に、(5)の御質問は、異議申し立てがあったことを受けた見解と、今後の方針、対応と いうことでございます。今年4月に現地の住民からJICAに対して提出されました、ガイドラ インに基づく異議申し立てにつきましては、11月1日に、異議申し立ての審査役による調査 報告書がJICA理事長に提出されて、申立人に通知されたと承知しております。

ガイドラインに基づきまして、既にJICAの事業担当部署が調査報告書に対する意見書を 12月1日付に理事長に提出したと聞いておりますが、一方で、申立人も理事長に意見書を提 出することができるというふうにされていると承知しております。

その上で、また報告書と意見書を踏まえて、理事長から事業担当部署に対する指示が出 されると承知しております。現在、こういう形で、異議申し立てのガイドラインに基づく プロセスが進行している状況と認識しております。ですから、現時点で外務省として今後 の方針についてコメントすることは差し控えたいと考えております。

一方で、前回のこの会合でもありましたけれども、人権侵害にどう対応するかという御 質問をいただいておりますけれども、具体的に人権侵害について外務省として事実関係を 確認できる立場にはないという前提で申し上げます。

今年3月に大統領が訪日された際に、日・モザンビーク共同声明を発出しておりまして、 その中でうたわれておりますのが、市民社会及び農村コミュニティーの権利を保護し、持 続可能な農業開発を通じて彼らの生活を向上させるために共に取り組むことを目指すとい うことが首脳間で確認されております。

これを踏まえまして、外務省としてもモザンビーク政府に対して、プロサバンナ事業実 施における人権の配慮について折に触れて促してきたところでございます。今後におきま しても、人権の保護を含めて適切な形で事業が進められるように働きかけていく考えでご ざいます。

最後の質問は、ポルトガル語の翻訳がないことについてのお尋ねでございますけれども、 まず前提として、このガイドラインに基づくプロセスにつきましては、外務省として関与 する立場にはないという前提で、JICAに確認した範囲で以下のとおりお答え申し上げます。

まず、JICAの環境社会配慮ガイドライン異議申し立て手続の要綱というのがございまし て、これに基づいて審査役は調査結果を期限内に理事長に報告することとなっております。 その調査報告書は、まず和文で作成されました。同時に、その手続要綱の中では、調査報 告書のホームページの公開は英語を基本とすることとされているということを受けて、公 表のため、また、申立人や代理人を含む当事者に送付するためのものとして、英語訳を速 やかに作成し、公表したものと聞いております。

手続要綱の中では、調査報告書の送付を含む当事者とのコミュニケーションにつきまし ては、現地の公用語で行うことは義務づけられていないと承知しております。ですから、 通常は英語で実施されていると承知しております。

ただし、この調査報告書につきましては、審査役の判断によりまして、通常の英語訳以 外にもポルトガル語訳を作成した上で送付することにしたと。ただ、翻訳に一定の時間が かかりますので、それで最終的に一定の時間を要したと聞いております。

また、調査を受けて事業担当部署が審査役に提出した資料につきましても、既にホーム ページにその英訳が公表されていると承知しておりますけれども、提出資料の骨子につき ましては、調査報告書の附属資料の4というところにも記載されておりまして、これにつき ましてもポルトガル語訳が作成されて、申立人に提供されていると聞いております。

また、事業担当部署が出した意見書につきましても、日本語の原本と英語訳につきまし ては理事長宛てに提出されたと聞いておりますけれども、JICAによれば、この意見書につ きましてもポルトガル語訳を作成して申立人に提供されていると聞いております。

今後、手続要綱によれば、当事者は報告書の内容に対する意見書を審査役に提出するこ とができるということで、審査役は意見書を事業担当部署に送付することができるという のが手続要綱に定められた流れと聞いております。
以上でございます。

●加藤(関西NGO協議会 理事)
金子、大場両課長、ありがとうございます。

渡辺さん、いかがでしょうか。

●渡辺(日本国際ボランティアセンター 南アフリカ事業担当兼地域開発グループマネー ジャー)
ありがとうございます。

人権侵害を事実確認できる立場にないとはっきりとおっしゃっていたのですけれども、 これまでこうした問題へ対応することの重要性というのは、ここで何度も何度も確認して きたはずですよね。

その上で、もし確認できないのであれば、ODA事業における市民社会の モニタリングの役割とかウオッチの役割ということを伝えてきていて、我々はエビデンス ベースで伝えてきている。その情報をなぜ使わないのかということも、ここで聞いてきていると思うのです。

直接確認できないのであれば、そうした市民社会からの情報を得た時にどうするのかということを具体的に提示することが外務省の責任としてあると思うのですけれども、本日 はそれがなかったというのが非常に残念だったなと思います。

ただ、残念だったなでは済まなくて、現地の人にとっては、本当にこういった大きいODA 事業をやる時は、想像している以上に社会的、環境的、いろいろなインパクトを与えます。 小さいところから始めたと思っても非常に大きいインパクトがあって、そのことを認識し ながらやる必要がすごくあると思うのです。なのに、現地の状況、ガバナンスの状況を聞 いた時に、発展途上国だから課題があるで済まされる。そんなことで本当にDo No Harmで ODA事業ができるのかと、非常に今日不安を覚えました。今の話を聞いていると、このまま 絶対この事業を進めるべきではないし、そんな態度で進めてもらっては非常に困ります。

どこでどういうふうに御回答をいただけばいいのかわからないのですけれども、今の一 連のご回答を聞いてびっくりしていますぐ何とも言えないのですけれども、このままで済 ませられないなか、どこでどう今後の対応を聞いていけばいいのか。

また、JICAの異議申し立てのプロセスがあるのも理解している。ただ、見解は指示が理 事長から行ってからなどとおっしゃっていたが、私が聞いたのは、異議申し立てを住民が したことそのものを、ODAを扱う外務省としてどう受けとめているのかという質問だったの です。ここにはっきり書いてあります。

それへの回答もないということで、ほぼゼロ回答 に近い形で、本当にまずい。このままODA事業をやって本当に大丈夫ですかと。アフリカに 本当に大量の資金・税金を投じてODA事業をやっていますけれども、非常に不安を覚えてい ます。

この後、カンボジアの話も出てくると思うのですけれども、今日のご回答は、共通して いる被援助国へのガバナンスにどう取り組むのかということがほぼ取り組めていないとい うことをここでさらしてしまったことにほかならないのかなという印象を私は受けていま す。

あと、ガイドラインのことなので、これはJICAに言うべきかもしれないですし、これか ら見直しのことが始まるので、そこで意見をしていきたいと思うのですけれども、審査報 告書は現地の公用語で行わなくていいということそのものを、外務省として、監督省庁と して問うべきではないのか。申立人が読めない言語で審査結果を作成してどうするのだと いう、そのことも放置されたままということも驚きです。

回答を聞いてびっくりしすぎて 話がまとまらないのですけれども、絶望的な感じを受けていますというコメントです。

●加藤(関西NGO協議会 理事)
渡辺さん、一応コメントということですね。

●渡辺(日本国際ボランティアセンター 南アフリカ事業担当兼地域開発グループマネー ジャー)
別の形でどういうふうにこれに対応できるか、考えさせてください。また御連絡を差し 25
上げます。

○垂井(外務省 民間援助連携室 首席事務官)
では、大場課長、お願いします。

○大場(外務省 国別開発協力第三課長)
私の発言は、これまでと一歩も後退してはいないと思います。決して渡辺さんをびっく りさせたり、落胆させる意図は全くないのです。
人権の問題は非常に重要なので、ここはきちんと保護されて、かつ配慮されるように訴 えていきたいと思います。

例えば、今回いただいた資料ですと、11月のナンプーラで開催された会合の発言は録音 データで確認されているということなのですよね。ファクトベース、エビデンスベースで やることは大事だということをおっしゃっていて、仮に録音されたデータがあるのであれ ば、例えば会合の議事録なんかよりも客観的なわけですよね。

ただ、我々はそこにいませ んでしたけれども、もしそれが本当に渡辺さんからご覧になって問題があるのであれば、 私が聞いてもわかりませんけれども、それをもし共有いただけるのであれば、それをモザ ンビーク政府に共有して、こういったことを指摘されているのですということで、人権の 配慮について改めて求めるということをさせていただくことは可能です。

●渡辺(日本国際ボランティアセンター 南アフリカ事業担当兼地域開発グループマネー ジャー)
わかりました。ありがとうございます。それについては対応をこちらのほうで検討させ ていただきます。

●加藤(関西NGO協議会 理事)
もう一つ、林さん、お願いできますでしょうか。

●林(アフリカ日本協議会 特別顧問)
アフリカ日本協議会の林達雄と申します。

私から言いたいのは、予防原則ということです。問題が起きてからでは遅過ぎる。怪し きものはゴー(GO)ではなくてストップ(STOP)だという意味合いです。今までも国際会 議の中でずっと言われ続けてきたことで、特に政府が遵守すべきことだと。あらゆる面で 予防が大事だと。一方で、予防というのが法律にもなっています。テロ等準備法とか、法 律にもなっているのに、もう一方ではドゥ(Do)していく。私はびっくりしたのですけれ ども、まだ協議が不十分なのにドゥ(Do)しているということでびっくりしました。

そういう意味で、予防原則というのを遵守していただきたいし、そのことにおいて特に 農民たちを含めて、そのプロジェクト、環境、人権、あるいは開発の問題に対して、ちょ っと待ってよということで、行わないことが大事かなと。ストップしようと。勇み足をし てはいけないと思います。

●加藤(関西NGO協議会 理事)
よろしいですか。では、ちょっと短くで。

●長谷部(日本国際ボランティアセンター 事務局長)
日本国際ボランティアセンターの長谷部です。
またJVCからということで申しわけないの ですけれども、環境社会配慮ガイドラインのほうを、今、JICAのほうでもいろいろ協議し ている関係でよく読ませていただいているのですけれども、そこの中でも人権状況を把握 し意思決定に反映すると、きちんと書かれているのです。いろいろなところのステークホ ルダーの参加とありますし、本当にガイドラインそのものは非常にすばらしい内容だと、 JICAの協議会の場でも言わせていただいております。そういったところを遵守した形での 今後の議論、また協議をお願いしたいと一言述べさせていただきます。コメントです。

●加藤(関西NGO協議会 理事)
ありがとうございました。お二人のコメントでございました。

○垂井(外務省 民間援助連携室 首席事務官)
外務省からは特段ありませんか。
今福課長、お願いします。

○今福(外務省 政策課長)
前職が国別開発協力第三課長だったこともあって、一言だけ。
このプロセスはストップを考えるべきではないかという御意見をいただきましたけれど も、まさに協議をしているがゆえに、現状を見ていただくと何も進んでいないというのが ここ一、二年の話だと思うのです。それは我々なりに皆様の御意見を踏まえて、ちゃんと 議論しなければいけない。モザンビーク政府が先走りそうだったら、ちょっと待ってくれ ということをやっているのがこの1年半のことだと思います。

あと、まさにプロサバンナの話につきましては、こうやって御議論はいろいろあるわけ ですから、この本体の協議会の他にサブグループも作って、これまで十何回と回数を重ね てきている。もちろんその中でお互いの考えていること、見解の相違等があって、なかな かまとまらないということはあるかと思いますけれども、我々としてもプロサバンナにつ いては真剣に取り組もうと思ってそういう場も設けておりますので、引き続きそういった 場も活用して協議させていただければと思います。

●加藤(関西NGO協議会 理事)
渡辺さん、お話はありますか。

●渡辺(日本国際ボランティアセンター 南アフリカ事業担当兼地域開発グループマネー ジャー)
ありがとうございます。
とまっているのは承知しています。前局長が御英断をしていただいて、現地で問題にな っていた契約がそこでストップしたということはわかっている。

しかし、そうは言っても、 とめざるを得ないところまで悪化してきたということ。それで、異議申し立てがあったと いう中で、プロサバンナ事業だけではなくて、その上位に当たるナカラ経済回廊開発が行 われていて、そこでも人権侵害が確認されている。それで私は今、議題を出している。

また、プロサバンナの話だけではなくて、もっと大きなレベルの話も出しています。 なので、いずれにおいても、本当に今後真剣にどうするのかというのをちょっと考えた いので、また先ほど大場さんにも申し上げたとおり、話し合いの持ち方等、今後考えさせ
ていただければと思います。よろしくお願いいたします。

以上

【議事録】ODA政策協議会でのモザンビークの隠れ債務・人権問題に関する外務省との議論

先日紹介した定期協議会では、ナカラ回廊やプロサバンナ事業についても議論されたので、こちらにその記録を紹介しておきます。長いので二つに分けます。

まずはモザンビークの「巨額の隠し債務(200億円)」問題と人権・ガバナンス・民主主義の問題に関する外務省の認識(情報収集手法を含め)に関するやり取りです。非常に面白いやり取りとなっているので、ぜひご一読ください。


*なおビザ問題についてはこちらをご覧下さい。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-299.html

_______
平成29年度(2017年度)NGO・外務省定期協議会
第2回ODA政策協議会
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/about/shimin/page22_000790.html

日時:2017年12月13日(水曜日)14時00分~16時00分
場所:外務省南国際大会議室893号室

(1)日本によるナカラ経済回廊開発と社会的影響(35分)
【渡辺直子 日本国際ボランティアセンター南アフリカ事業担当兼地域開発グループマネージャー】
【金子万里子 アフリカ部アフリカ第二課長,大場雄一 国際協力局国別開発協力第三課長】

<<NGO議案書>>
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/ProSAVANA/oda/2017121301.pdf
<<別添資料>>
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/ProSAVANA/oda/2017071102.pdf

<<議事録その1>>
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/files/000326817.pdf

●渡辺(日本国際ボランティアセンター 南アフリカ事業担当兼地域開発グループマネー ジャー)
ありがとうございます。日本国際ボランティアセンターの渡辺です。

私のほうからは、「日本によるナカラ経済回廊開発と社会的影響」ということで、これま でもビザの件で話題に上っていましたモザンビーク北部における日本のODA事業について の議論です。

この議題を投げさせていただいたのは、ドナー国として被援助国のガバナンスにどう取 り組むのか、またその責任というのをどのように果たすのかというのを、これまでもこの 協議会で何度も議論をしてまいりました。そういう中で、結局、状況が変わらない、むし ろ悪化しているということもありまして、そういう状況の変化も受けて、改めて議論をさ せていただきたく議題提案をしました。

ポイントとしては、いろいろな事業において今後進めていく、進めていかないがわから ないのですけれども、どのように現地の人々との信頼関係を醸成していくのかということ と、これまでもここで何度も訴えてきているのですけれども、現地の人たちの人権侵害と いうものをどのように捉えて、きちんと理解をして、把握をして対応するのかということ の具体策を改めて確認をしておきたいと考えています。

背景としましては、案件としては1つがナカラ経済回廊開発です。PEDEC-Nacalaというも のがあるのですけれども、こちらはモザンビークの北部5州で行われています。もう一つ、 それと連動して、PEDEC-Nacalaが包摂している事業の一つとして、農業開発のプログラム として今日も話題になっているプロサバンナというものがあります。これらがこの間進め られてきました。

それは、官民連携というPPPのもとに進められてきて、投資というものがこの地域に非常 に多く入っているわけですけれども、これについてNGO側としては、この協議会で協議を開 始させていただいてから、2013年から、私は今年ビザの都合で入れなくなったわけですけ れども、現地に10回ぐらい赴いて、現地の市民社会あるいは農民たちと実態調査を行って、エビデンスあるいはファクトベースでそういった状況を伝えてきました。

現地から見られる状況としては、今申し上げているのは、こういったナカラ経済回廊開 発だったり、あとプロサバンナを行う中で、現地の状況としては被害が確認されています。 両方についてはこの協議会でも既にお伝えしてきたので、詳しいことは言わないのですけ れども、それはファクトベース、エビデンスベースできちんとお伝えしてきたということ があります。それで、対応していかないと状況は悪化していくということで警鐘を鳴らし てきた、あるいは対応をお願いしてきたのですけれども、結局はそれが改善されないばか
りか、悪化していきました。

さらには、事業実施主体であるJICAの社会介入、現地市民社会の分断とも思えるような事態が発生したので、現地の農民たちがプロサバンナ事業に対し、異議申し立てという最 終手段ともとれるようなことをこの4月にしたところです。それは、現地で弾圧だったり、 脅迫だったり、いろいろなことが事業下で起きる中で、非常に怖い思いをしながら彼らは 行いました。その結果が、11月1日に、異議申し立てに対して、JICAの環境社会配慮ガイド ラインの違反はなしということで結論が出ています。

我々としては、結論どうこうというよりは、そこまで追い詰められるような状況にこの 事業がなっていった。私も現地で調査をする中で、明らかに目に見える被害が起きている、 現地がそのような状況になっていったということを踏まえて議論をしたいと思っています。
異議申し立てについても、ここの2ページにあるのですけれども、ガイドライン違反はな しということでそのまま進めていいということにはなっていません。ここに書いてあると おり、異議申し立ての審査結果においても、当事者間、政府側と事業対象者である農民の 間の認識の違いと、その背景についての理解を深めること、そして、きちんと信頼関係を 築くことが今後事業を進めていく上で大前提だと言われています。

ただ、このガイドライン違反なしとなったその直後に、現場のほうでこの異議申し立て をした農民や市民社会のことを批判する発言を、ナンプーラ州、事業対象州の農務局長が しています。既にそういった事態が起きています。なので、やはりガイドライン違反がな いというふうに出たことのリパーカッションというか、反応というのは既に出始めていま すし、そのことの影響の大きさというのは、やはり監督省庁である外務省としては承知し ておいていただきたいと考えています。

一方で、この議題を出していることの一つとしては、モザンビーク政府のガバナンスの 悪化というものがありまして、それが全く状況は変わっていない。ガイドライン違反なし と出たものの、別にガバナンスの状況が変わったわけではないということがもう一つある かと思います。

一つには、財務、借款にかかわることですけれども、2016年4月に債務隠しというのが発 覚して、それがいまだ解決されていません。もう1年半以上たちますが、アメリカのFBIま で入るほどの事態になって悪化をしていることがあります。また、来年選挙を迎えるわけ ですけれども、その中でナンプーラ州の市長が暗殺されるということで、治安状況、社会状況の不安が増大しています。 そういう中で、いま一度、ドナー国として、ガバナンスに対する取り組み、責任というものを議論したくて、3ページにある質問というのを投げさせていただいています。

1つ目については、モザンビーク全体のガバナンス状況への見解と、どのような方法でそ れを行っているのかということ。
もう一つは、債務隠しに関する説明と見解です。あと、 日本としてもこの事態は見逃せないということで借款をとめているわけですけれども、今後どうしていくのかということをお聞きできればなと思います。 もう一つは、プロサバンナ事業ということで、プロサバンナ事業の異議申し立てそのものへの見解ではなくて、異議申し立てがあったことへの見解と、その結果を受けて今後ど うしていくのかということの具体的なお答えをいただければと思います。

また、これは6番目ですけれども、7と書いてある、異議申し立ての審査結果が本来申立 人が出した言語ですぐに調査結果が出してほしかったのですけれども、読めない状況で1 カ月以上放任されていたということがあって、それを踏まえての質問をさせていただいて います。私のほうからは以上です。

○垂井(外務省 民間援助連携室 首席事務官)
「なお」からですね。承りました。
では、まず、外務省側がアフリカ部アフリカ第二課の金子課長、その後、国際協力局国 別開発協力第三課の大場課長から御返事をお願いしたいと思います。

最初に、金子課長からお願いいたします。

○金子(外務省 アフリカ部アフリカ第二課 課長)
初めまして。私はこの協議会に参加するのは初めてでございます。今年の7月にアフリカ 部アフリカ第二課長に就任いたしました金子と申します。どうぞよろしくお願いいたしま す。

今、渡辺様のほうから御質問がありました最初の2点について、私のほうからお答えした いと思います。

まず1点目のモザンビークの財務管理だけではなくて、いろいろな意味でのガバナンスの 状況についての見解ということです。また、それをどのように政府として把握してフォロ ーしているのかという御質問だと思います。

これについては、大使館がもちろんモザンビークにはございますので、日ごろか、政府 だけではなくて、現地の他の外交団とか、あるいはいろいろな方から情報収集ないしは意 見交換を通じて、いろいろな見方、見解、あるいは事実関係等を収集しております。そう いった形で、政府としても、モザンビークの政府の財政管理を含むガバナンスについては フォローを行っているというところでございま
す。

●渡辺(日本国際ボランティアセンター 南アフリカ事業担当兼地域開発グループマネー ジャー)
今の状況に対しての見解を。

○金子(外務省 アフリカ第二課長)
特に財務状況については、まさに非開示債務の問題というのが指摘されていますけれど も、国際社会でも言われていますとおり深刻な状況だと見ています。現時点では国際的な 独立監査が入っていますけれども、まだ報告書の全文が公開されていないというところで、 日本政府としても引き続き注視したいと思います。モザンビーク政府に対し、IMF等の関係 者と協力を促しておりますし、また、モザンビーク政府のそういう国際社会との協力、あ るいは民間債権者との交渉等の状況を引き続き注視していきたいと考えています。

今の点と2つ目の御質問が若干重なるかもしれませんけれども、今年3月にニュシ大統領 が来日された際の共同声明の中に書かれたものをどのようにフォローアップしているのか ということだと思います。特に、モザンビークの財務状況について、あるいは彼らのIMF 等への協力、情報開示への非協力状況についての見解ということでございますが、日本政府としてもモザンビークに対しては、債務持続性の早期回復に向けて必要な情報開示を行 うように促してきております。これはあらゆるレベルでやっております。

モザンビーク政府には、IMF及びその他関係者、当事者と協力して、可能な限り早急にこ の問題を解決することを期待しております。
以上でございます。

●渡辺(日本国際ボランティアセンター 南アフリカ事業担当兼地域開発グループマネー ジャー)
お答えいただかなかったのが、和平、民主主義、人権を含むガバナンスということで御 質問させていただいて、債務のほうはお答えいただいたのですけれども、もう一方のほう の御回答をいただけますか。

○金子(外務省 アフリカ第二課長)
ガバナンスや和平の現状につきましては、モザンビーク政府もいろいろな形で包括的な 対話プロセスに取り組んでいると思います。ご指摘の点については、野党側との関係等い ろいろな反政府の方々との関係がありますが、対話をする努力をしているというふうには 見ております。いろいろな見方がございますので、大使館あるいは現地のいろいろな方々 との意見交換や、あるいは国際機関の方々との意見交換を通じて引き続きフォローしてい きたいと考えております。

●渡辺(日本国際ボランティアセンター 南アフリカ事業担当兼地域開発グループマネー ジャー)
見解はないということですか。ちょっとよくわからなかったのですが、情報収集の仕方 というのは今お答えいただいたと思うのですけれども、それを踏まえてどのように状況を 認識していらっしゃるということがよくわからなかった。

○金子(外務省 アフリカ第二課長)
恐らく発展途上の国でございますので、いろいろな意味で課題はあると思います。です ので、そこは課題が生じた時には、日本政府としてもいろいろな政策対話なり、あるいは 二国間の意見交換の場を通じて話をしていきたいと思います。今の時点で、評価というこ とをおっしゃっているのですか。

●渡辺(日本国際ボランティアセンター 南アフリカ事業担当兼地域開発グループマネー ジャー)
そうです。例えば日本政府として今おっしゃったような情報収集をされている中で、モ ザンビークの状況をどう理解しているのか。それがない以上は、どのようにガバナンスに 取り組むのかということはできないわけですよね。

○金子(外務省 アフリカ第二課長)
いろいろな課題があるということは認識しております。

●渡辺(日本国際ボランティアセンター 南アフリカ事業担当兼地域開発グループマネー ジャー)
いろいろな課題というのは、例えばどういうことですか。

○金子(外務省 アフリカ第二課長)
それは、野党側との対話を進めていく必要があると思いますし、ある意味、民主的、平 和的なプロセスでいろいろな対立等を解決していく必要があるというふうに考えておりま す。二国間の協力のいろいろな枠組みを通じて、この国の安定と発展に協力していきたい と考えております。


続きは→http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-305.html

【録音】ナンプーラ州農務局長の記者会見の逐語仮訳

さきほどのJICA理事長宛「公開質問状」が出されるきっかけとなったのが、去年11月上旬に「第3回三カ国民衆会議」の後に行われたナンプーラ州農務局長の記者会見時の発言です。

録音
Press conference by Nampula DPA Director on ProSAVANA (November 2017)
https://www.youtube.com/watch?v=VWS_TW0ZKJY

「公開質問状」に添付された逐語訳をあわせて紹介します。
なお、「公開質問状」にあるとおり、民衆会議(首都)にナンプーラ州から参加した大半は地元の小農女性でした。これは、「モザンビーク小農応援団」のフェースブックにも写真が掲載されているので分かるかと思います。

「畑を持たず、耕さない」「政治的な動機」のために反対しているなどと言いたい放題です。
この記者会見があったまさにナンプーラ市では、その直前(10月上旬)に野党系の市長が「平和の日」に暗殺されたばかり。しかも、市長の家のガーデンパーティ中に射殺されたというのに、犯人は見つかっておらず。さらに、10月末に市長選が発表されて選挙が開始されたものの、不正が指摘される中、大混乱が現在も続いています。そして、選挙キャンペーンの初日には、市長と同じMDM党の党員が、選挙ポスターを貼っている最中に何者かに殺害されています。

与野党の事実上の一騎打ちとされており、激しい選挙戦が繰り広げられており、今年10月の地方都市選挙とあいまって、すでに懸念が広がっています。その最中に、異議申し立てを受けてなお、このようなプロサバンナに異論を唱える人達への暴言がなされていることに、日本のNGOとして驚きが隠せないところです。

詳細は、「公開質問状」をご確認下さい。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-302.html

またプロサバンナ事業における情報・命令式系統の図をこちらにも貼付けます。
あわせてご確認下さい。

農務局長

_____
2017年11月上旬 記者会見(ナンプーラ市)
ナンプーラ州農務局ペドロ・ズクーラ局長の発言(仮訳)
*録音は次のサイトで公開中
https://www.youtube.com/watch?v=VWS_TW0ZKJY

1. PIは前進し(終了し)、PEMもほぼ終ろうとしており満足している。問題はPD(ナカラ回廊のマスタープラン)だけであり、現在はナンプーラ州市民社会プラットフォームなどが見直しをしており、彼らの手の中にある。すでに最終段階にあり、2月上旬には終るであろう。これが終り次第、マスタープランは承認されるだろう。

2. しかし、我々はある人びとのことを懸念している。いくつかのセグメントが、市民社会の名前で(を代表するといって)ここ(ナンプーラ)を出てマプート(首都)に行っているからだ。これらの人びとは、プラットフォーム(上記)の議論に参加せず、あるいは同プラットフォームに参加してマスタープランを議論しようともしてこなかった。

3. それにもかかわらず、彼らはナンプーラ州、ナカラ回廊沿い地域の人びとは、プロサバンナを要らないと言っていると表明している。彼らはプロサバンナの初期の頃からそういう態度だった。彼らは「別の(政治的)動機」をもち、「別アジェンダ」のために動いている。彼らは開発否定者である。

4. ナカラ回廊沿いの開発を求める市民社会はナンプーラ州市民社会プラットフォームと協働している。彼らのマスタープランの検討は最終段階にあり、もうすぐ承認されるだろう。そうすれば、プロサバンナは前進する。住民ら、生産者らはプロサバンナに沢山の期待を寄せている。すでに学術関係者の関与を経て、現在プラットフォームに依頼し、いくつかの問いについて検討してもらっているところである。このような改善を経て、マスタープランは承認され、プロサバンナのインプリメンテーション(実施)を手助けすることになるだろう。

5. だから、我々は、あの人達の脅しで止めさせられ(scared off)はしない。プロサバンナを知りたくもなく、マスタープランを議論したくもない人達のこと。これらの人びとの大多数は生産者ではなく、畑ももっていないからだ。

6. 我々は、現場で働いている人達と仕事をしている。ナカラ回廊沿い地域の農業と貧困の状況を生きている人達である。我々は、これらの人達を救いたい。我々は、ナカラ回廊の農業を自給自足の農業から持続可能な農業にトランスフォームさせたい。当然ながら小規模農民を念頭においている。




【提出】JICA理事長宛「公開質問状」(州農務局長の発言)

日本のNGO5団体から下記の「公開質問状」がJICA理事長宛に提出されています。
大変懸念される状況が現地では続いているとのことで、心配です。
JICAには2月15日までの回答を要請しています。

ぜひご一読下さい。
また、「州農務局長」の位置づけが不明とのことだったので、有志で図を作りました。末尾をあわせてご確認下さい。

ーーーーーーーーーー

2018年2月8日

独立行政法人 国際協力機構(JICA)
理事長 北岡伸一様

cc. 外務省国際協力局
局長 梨田 和也様

公開質問状
プロサバンナ事業の州農務局長の発言内容について


 平素より日本の市民・NGOによる政府開発援助事業へのモニタリングについて、ご理解とご協力をありがとうございます。

 昨年(2017年)10月24日〜25日にモザンビークの首都で、プロサバンナ事業対象郡の小農代表を含む200名近くの市民社会関係者が参加して開催された、第三回「3カ国民衆会議」(主催:プロサバンナにノー!キャンペーン)に、JICAモザンビーク事務所並びに在モザンビーク日本大使館からご臨席ならびにご発言いただきましたことにお礼申し上げます。

 本状では、この会議直後(11月上旬)に行われた記者会見で、ナンプーラ州農務局長ペドロ・ズクーラ(Pedro Dzucula)氏による発言が現地社会に不安を広げている点について指摘するとともに、その内容に懸念される点が多く含まれていることを受けて、事態の緊急性と深刻さに鑑み、公開にて質問いたします。なお、ズクーラ局長は、JICAの招聘により度々来日し 、プロサバンナ事業の推進において要となる役割を果たし 、昨年4月に住民11名がJICA環境社会配慮ガイドラインに基づき行った異議申立でも問題が指摘されていることはご承知のとおりかと存じます 。

 なお、昨年の記者会見時のズクーラ局長の発言については、昨年12月13日に開催された第2回ODA政策協議会 、ならびに3月1日に開催予定の同協議会に向けた議案書でも指摘と確認を要請しています 。本状は、事業の直接の運営主体かつ責任母体でもあるJICAに対して、事実確認のために具体的な回答を要請するものです。記者会見の録音記録によると「2月上旬」にマスタープランの見直しが完了するとのことで、大変恐縮ではありますが、質問部分について、2月15日(木)までのご回答を要請いたします。

 以下、質問いたしますので、ズクーラ局長記者会見の録音記録 をご確認の上でご回答下さい。

1. マスタープランの見直しプロセス
① 録音の「2月に終了予定のナンプーラ州市民社会プラットフォームなどによるマスタープラン見直し」と「終わり次第のプランの承認」ですが、農務局長の説明の真正性、および違っている点があれば何がどう違うのかを具体的に示して下さい。

② また、今年度(2017年度)において現在(2月5日)までの期間に、PD(マスタープラン策定支援)事業で進められている活動を具体的に説明して下さい。なお、12月時点の外務省の説明では、「何も進んでいない」とのことでした 。

③ PD事業に異議を申立てた事業地の住民・小農運動などは、異議申立以降PD事業の実施・計画について何の説明も受けていないとのことです。一方で、JICA理事長宛の「異議申立に係る調査報告書」では、「透明性の欠如を埋める努力の推進」「参加型意思決定の手続き」などの提言がなされています(以下参照) 。この提言をJICAとしてすでに実行に移したのか、その場合何をどのように行ったのか、あるいはまだだとしたら、今後実行に移すのか、その場合の内容を具体的にご説明下さい。

(ア) 「主要なステークホルダーの一部がMCSCを通じた対話メカニズムに参加しない現状から、現時点ではこの枠組み自体が十分に機能していない」…「まずは、意見聴取の手続きが一方的であるとの印象をもたれないよう、農民代表も含めた利害関係者の間で、マスタープランの作成に至るまでの参加型意思決定の手続きルールについての共通理解を確認し…既存の農民組織の意向を十分に踏まえながら意見聴取を進めることが肝要である」(32−33頁)との前提が示された後、以下が提言されている。

A) 「情報不足・透明性の欠如を埋める努力の推進」:「申立人は、…こうした点を十分に考慮して、UPCなど現地農民を代表する組織のイニシアチブの下」…「JICAは働きかけを続けること」(33頁)。

B) 「参加型意思決定の手続きルールに基づく議論の促進」:…「申立人の声に深く配慮し、JICAは、モザンビーク政府が利害関係者間で合意できる参加型意思決定の手続ルールについて議論を深める過程を見届けること」(33頁)

④ また、ナンプーラ州の小農運動を含む異議を唱える人びとや市民社会組織の知らぬところで、マスタープランの見直しが進められているとすれば、国会における岸田文雄前外務大臣と田中明彦前JICA理事長の「丁寧な作業」「丁寧な対話」の約束に反すると考えます 。万一、この国会答弁が変わった理由があれば、何を・いつ・誰が・なぜ変えたのかご教示下さい。

2. 人権侵害について
① 「三カ国民衆会議」へのナンプーラ州からの参加者に対するズクーラ農務局長による下記の発言が事実かどうかについて、JICAとして録音を確認の上、ご回答下さい 。なお、同州からの会議参加者の全員がプロサバンナ対象郡の住民で自ら畑を耕す小農(主に女性)でした。

(ア) (首都に行った者は)「別の(政治的)動機」をもち、「別アジェンダ」のために動いている。彼らは開発否定者である。…プロサバンナを知りたくもなく、マスタープランを議論したくもない人達のこと。これらの人びとの大多数は生産者ではなく、畑ももっていないからだ。

② これまで、同局長によるプロサバンナ事業に異論を唱える人びとに対する言動については、JICA・外務省に対し、調査と人権救済、再発防止を繰り返し要請してきました 。しかし、新聞記事や逐語記録があるにもかかわらず、「事実が確認できない」などとされてきました。今回は発言の録音が公開されています。また、下記の2014年7月31日の録音も見つかったため 、これらの音源をJICAとして確認の上、どのような対応をしたのか(する予定か)をお教え下さい。

(ア) 「外国からの陰謀」(2014年8月26日、ノティシアス紙)、「野党の陰謀で、飢えさせて政権を倒すことが目的」(2014年7月31日、NGOによるインタビュー)。

③ 異議申立審査の「調査報告書」では、最後に次の提言がされています。理事長としてこれをどのように理解し、具体的にどのようなアクションをとった(とる予定)かお教え下さい。

(ア) 「モザンビーク政府による適切な取り組み」:JICAは、モザンビーク政府の行動が、申立人から「強権的」「人権侵害的」と受けとられることのないよう、慎重な配慮がなされるよう引き続き要請すること(34頁)。

 また、JICAの事業担当部署(アフリカ部・農村開発部)は、「環境社会配慮ガイドライン」を抄訳し、相手国政府の主要カウンターパートに周知していると主張しています 。しかし、このような言動が改められることなく繰り返されていることから、2010年に導入され、国際評価も高かった「環境社会配慮ガイドライン」の評価を下げる結果となっています。

 ご承知のとおり、昨年10月にナンプーラ市では野党系市長が暗殺され 、今年10月に地方都市選挙が予定される中、農村社会を巻き込んだ政治的暴力の可能性が指摘されており 、政府高官による上記の発言は、当事者の身を危険に曝すばかりか、地域社会の不安を掻立て、政治・社会状況に悪い影響を及ぼします。理事長のリーダーシップの下、早急なるご回答とご対応を求めます。

 別添として、昨年11月上旬の記者会見の録音の逐語仮訳を添付しまずが、貴機構として録音を直接ご確認の上、ご回答いただければ幸いです。

署名団体:
(特定非営利活動法人)アフリカ日本協議会、(特定非営利活動法人)日本国際ボランティアセンター、ATTAC JAPAN、No! to landgrab, Japan、モザンビーク開発を考える市民の会


(注)
1) 2015年8月にもプロサバンナ推進のためにJICAが招聘したモザンビーク食料安全保障農業省の政府派遣団の一員として来日。

2)Notícias (2014年8月26日) “Prosavana diz que vai avançar apesar da “propaganda falaciosa” que “vem da fora do país” 「プロサバンナは『外国からくる』『誤ったプロパガンダ』にかかわらず前進する」http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/activities/20171112/20140826.pdf

3)プロサバンナ(マスタープラン策定支援プロジェクト)ProSAVANA-PDへの地域住民11名による異議申立書のJICAによる日本語訳(ただし正確ではない) https://www.jica.go.jp/environment/ku57pq0000205x3b-att/objection_170517.pdf

4)http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/about/shimin/page22_000790.html

5)12月のODA政策協議会時の外務省からの提案に従い、この記者会見の録音を提供し、現在その確認がなされているところと承知している。

6)Press conference by Nampula DPA Director on ProSAVANA (November 2017)
https://www.youtube.com/watch?v=VWS_TW0ZKJY

7)外務省議事録 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/files/000326817.pdf

8)JICA理事長宛「環境社会配慮ガイドラインに基づく異議申し立てに係る調査報告書」(2017年11月1日)https://www.jica.go.jp/environment/ku57pq0000205x3b-att/report_171101.pdf

9)参議院決算委員会(2014年5月12日)http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/186/0015/18605120015007c.html
参議院決算委員会 (2015年4月20日)http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/189/0015/18904200015006a.html

10) Press conference by Nampula DPA Director on ProSAVANA (November 2017)
https://www.youtube.com/watch?v=VWS_TW0ZKJY

11)ナンプーラ州農民連合に対する度重なる電話など(第9回[2014年5月20日] http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/ProSAVANA/9kai_shiryo/ref9.pdf)。第13回「ProSAVANA事業に関する意見交換会」(2015年10月27日、12月8日)にあたって事前に次の文書を提出し、対応を要請した。 資料1-「プロサバンナ事業で招聘されたモザンビーク政府一行との面談」に関する日本の市民社会による記録・問題提起・要請 http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/ProSAVANA/13kai_shiryo/ref1.pdfしかし、十分な回答が得られなかったため、第14回時(同年12月8日)に再度提出を行っている。
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/ProSAVANA/14kai_shiryo/ref5.pdf

12)この録音もすでに外務省に提供していますが、非公開のため、外務省国際協力局国別開発協力第3課からお取り寄せ下さい。

13)JICA事業部署の説明文(2017年7月)。 https://www.jica.go.jp/environment/ku57pq0000205x3b-att/material_170704_01.pdf

14)O País (2017年10月5日) “Murder of Nampula mayer represents a hard blow to the construction of a state of democratic rights” http://clubofmozambique.com/news/murder-of-nampula-mayor-represents-a-hard-blow-to-the-construction-of-a-state-of-democratic-rights/ また、ナンプーラ新市長を選出するための選挙においても混乱が続いており、国内外で懸念が広がっている。 http://clubofmozambique.com/news/nampula-election-catholic-church-protests-aim-report/
http://clubofmozambique.com/news/electoral-rolls-for-nampula-by-election-are-a-mess-centre-for-public-integrity/
http://clubofmozambique.com/news/mozambique-complaints-of-irregularities-at-the-nampula-by-election/  http://clubofmozambique.com/news/election-called-unacceptable-full-results-another-cne-error-by-joseph-hanlon/

15)http://clubofmozambique.com/news/council-of-religions-worried-about-conflicts-mozambique/ また、昨年11月から現在も続くナンプーラ新市長の選挙における上記の混乱(多くは与党と選挙管理委員会に関する問題)のほか、選挙キャンペーンの初日に暗殺された元市長と同じ野党(MDM)の支持者がポスターを貼っている最中に暗殺されるという事件も生じているとの報道がなされている。http://clubofmozambique.com/news/nampula-mdm-member-killed-on-first-day-of-election-campaigning

農務局長

【参加募集】ODA政策協議会(小農権利国連宣言とプロサバンナ)

下記、参加募集が始まっています。

日本アフリカ協議会、日本国際ボランティアセンターとともに、モザンビーク開発を考える市民の会も次の共同議題を提出しています。皆さまの広い参加と応援をよろしくお願いいたします。

・日本の開発援助と「小農の権利に関する国連宣言」
-ナカラ回廊経済開発(プロサバンナ事業含む)を事例として

以下、詳細です。

ーーーーーーー
平素より、NGO外務省定期協議会にご協力くださり、誠に有り難うございます。

この度3月1日(木)に京都にて「2017年度第3回ODA政策協議会」を開催する運びとなりました。

協議会の開催に先立ちまして、当日参加される方々を募集致します。

参加を希望される方は、以下のフォームから【2月20日(火)】までにお申し込み下さい。


▼ODA政策協議会参加申し込みフォーム:締切【2月20日(火)】▼

https://goo.gl/forms/461I9EwSpVPwt5Dg2


▼ODA政策協議会 開催日程▼

※ODA政策協議会 本会議
日時:2018年3月1日(木)13:00~15:00
会場:京都市国際交流会館 特別会議室
京都市左京区粟田口鳥居町2番地の1
(最寄駅:京都市営地下鉄「蹴上駅」)
http://www.kcif.or.jp/HP/access/jp/index.html


▼議題(予定/変更の可能性あり)▼

【報告議題】
・SDGsアクションプラン2018について
・2019年G20日本開催について

【協議議題】
・ODAによる石炭火力支援について
・日本の開発援助と「小農の権利に関する国連宣言」 -ナカラ回廊経済開発(プロサバンナ事業含む)を事例として

▼その他▼

・交通費等は各自ご負担ください。
・お申し込みの際に頂いた個人情報はNGO・外務省定期協議会以外には利用しません。
・参加申込をされた方には別途資料をお送り致します。事前にご覧下さい。
(参考:外務省ホームページ「NGO外務省定期協議会」:http://bit.ly/7AGID6)

【記録公開】ODA政策協議会での外務省との対話記録

去年末に行われたNGOと外務省の間の協議(ODA政策協議会)で、モザンビークのビザ発給拒否問題が取り上げられました。

その議事録が公開されましたので、ここにご紹介いたします。この外務省説明に関するコメント等については、別途紹介する準備をしています。まずは、記録の方をご確認下さい。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/files/000326817.pdf

*また「日本によるナカラ経済回廊開発と社会的影響」も議題として扱われました。この点についても別途ご紹介いたします。

ーーーーーーーーー

平成29年度(2017年度)NGO・外務省定期協議会
第2回ODA政策協議会

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/about/shimin/page22_000790.html

日時:2017年12月13日(水曜日)14時00分~16時00分

場所:外務省南国際大会議室893号室


3)TICADモザンビーク会議に参加登録したNGO職員のビザ拒否問題について(20分)
【高橋良輔 ODA政策協議会コーディネーター】
【望月寿信 アフリカ部アフリカ第二課地域調整官,佐藤靖 国際協力局民間援助連携室長】

●高橋(NGO福岡ネットワーク 理事)

ODA政策協議会コーディネーターの高橋です。

それでは、今、御紹介いただきましたように、報告事項(3)「TICADモザンビーク会議に 参加登録したNGO職員のビザ拒否問題について」、私から提題させていただきたいと思います。お手元の報告事項3の資料に沿って問題提起をしたいと思いますので、どうぞ御参照く ださい。

議題の背景でございます。今年の8月、モザンビーク共和国でTICADのフォローアップ閣僚会合が開催されたことは皆さん御承知のことかと思います。実はその会合に今回日本外務省経由で参加登録がされていた日本のNGO職員、本日も御出席いただいていますけれども、 日本国際ボランティアセンターの渡辺直子氏が、ビザ発給をモザンビーク政府より拒否さ れるということが起こりました。

続いて、この方は10月にも同国で開催された民衆会議に出席するためにビザ申請をしましたけれども、渡航予定までにビザの審査が終わらないという理由で発給がなされずに、 渡航を断念しております。

8月のビザ発給については、外務省のほうからはモザンビークの大使館に問い合わせをしていただきましたけれども、司法当局の判断ということで、それ以上の拒否理由の開示はない状態でありました。

また、2回目のビザ申請については、決して当該スタッフの渡航を未来永劫拒否するわけではないということで申請したわけですけれども、現在も審査が継続中ということで事実上渡航できない状態が続いております。

これに関して、お手元の資料にも別添でつけさせていただきましたけれども、市民ネッ トワーク for TICADから、市民社会の参加を保障しているはずのTICAD会合の原則に反する
という声明が出されておりますし、また、私たちODA政策協議会コーディネーターのほうか らも、TICAD参加予定のNGO職員のビザ不発給問題を非常に懸念する、外務省へ対応を求めるという趣旨の要請を出させていただきました。

この問題を私どもコーディネーターから今回発題させていただきますのは、これが一NGO職員、一スタッフの問題ではないからです。実はこのスタッフの渡辺さんは、今までこの ODA政策協議会でも日本政府の援助事業であるプロサバンナ事業での報告を行い、その事案に対して異議を唱える農民たちの声を伝えてきた方でございます。また、モザンビーク政府のガバナンスについても、やや問題があるのではないかということを主張されてきた方です。

私どもは、こうした草の根の問題を指摘して、ODAのよりよい改善、それから外務省、日本政府とNGOの協力を進めようというスタッフがビザを拒否されるということが、今後も続いていくようなことがあるのだろうかということを非常に懸念しております。

3の「議題に関わる問題点」のところに行きたいと思います。懸念している点としては、 大きく4つ考えております。

1つは、TICADという日本政府が主導する国際会議で、外務省経由で参加登録がされたNGO がビザ不発給、入国拒否の扱いを受けた、これについて日本政府としてどのような対応を していくべきだろうかということです。

2つ目は、今申し上げましたように、プロサバンナ事業にかかわる調査・研究・提言をしていて、この会議でも発言してこられた方が不発給という対応を受けたということで、こういった草の根の調査・研究をするようなNGOスタッフが自由に発言したり活動できる余地が狭められていくのではないかという論点です。

それから、今日の議題でもありますけれども、世界的にも今NGO・CSOの活動の自由な領域が非常に狭められる傾向があちこちで出てきている中で、SDGsの目標16では、市民社会とのパートナーシップ、基本的自由の保障といったことが掲げられているわけで、これを NGOと政府が協力してどういうふうに進めていけるのかということを考えています。

さらに、日本のほうを振り返ってみれば、開発協力大綱にもNGOとのパートナーシップ、 それから、今、局長からもお話がありましたように、外務大臣もNGOの支援をしていくということを明言されている中で、こういう問題に対してNGOと外務省でどのように協力して解決していけるのかということを、この議題の背景として申し上げたいと思います。

具体的には、本日4点、外務省のほうから御報告をいただければと思います。1つ目は、日本政府が主導するこういった復興・開発協力にかかわる多国間国際会合において、過去に入国拒否された事例があったのかどうか。もし過去にあった場合には、日本政府はどのように対応してきたのかというのを教えていただければと思います。

2点目は、今回コーディネーターのほうからも要請書を出させていただいておりますけれども、ちょうど前回の協議会が終わった後のことでしたので、それに対してどういう対応をされたかという御報告、御回答をいただいておりません。ぜひ、この場で教えていただ
ければと思います。 3点目は、先ほど申し上げましたように、今回のビザ拒否問題とプロサバンナ事業への調査・研究・提言活動が関係があるのかどうか、これについて外務省の御見解を教えていただければと思っております。

4点目についてですけれども、今回非常に残念な状況が続いておりますけれども、決して外務省とNGOでぶつかるということではなくて、どういうふうに一緒にこの問題を解決していけるかということですので、外務省としてこういったことにどういうふうにNGOをサポー ト、あるいはバックアップしていただけるのかということについて、御見解を伺えればと思っております。

私のほうからは以上を提題したいと思います。

○垂井(外務省 民間援助連携室 首席事務官)

高橋理事、どうもありがとうございます。

それでは、今、議題の論点として御紹介をいただきました4.の4点につきまして、外務省側は2つの課室の関係者から回答いたしたいと思っております。

2点目と3点目につきましては、アフリカ部アフリカ第二課の望月地域調整官から、1点目と4点目の事項につきましては、国際協力局民間援助連携室の佐藤室長から返事をいたします。

最初に、もし可能でしたらまとめてということで、2点目と3点目として望月地域調整官 から発言をお願いいたします。
○望月(外務省 アフリカ部アフリカ第二課 地域調整官)

アフリカ部の地域調整官の望月です。どうぞよろしくお願いいたします。

政策コーディネーターの御要請に対して外務省のとった対応ということですけれども、TICAD閣僚会合自体は8月の下旬でございました。今、お話があったとおり、渡辺直子さん のビザ申請で発給が拒否されたということで、それが8月の前半にそういう状況になったと いうことで、コーディネーターからの御要請がたしか8月の16日とか17日ぐらいだったかと 思います。

そのような閣僚会合直前の結構慌ただしい中で、実際のところ、在京モライス大使とか イルダ次席も既に現地に用務帰国で行ってしまったのですけれども、何とか連絡チャネルを維持いたしました。本国ハイレベルにも我が方の問題意識を伝達し、私自身も出張して、 現地でも閣僚会合前に再度の働きかけを行っております。

査証発給とプロサバンナ事業との関係というところでございますけれども、実際のとこ ろ、モザンビーク側からは、高橋コーディネーターからもお話があったとおり、査証発給拒否理由の開示が行われておりません。査証発給は当該国政府の主権事項であるということで、査証発給拒否理由というものは開示されないのが一般的です。今回のケースについてもある意味同様の形で、モザンビーク政府側への理由を説明してほしいというこちらからの要請に対して、その理由の開示はできないという回答に接していたところでございます。
一方、当方からの累次の照会に対して、それから働きかけに対して、渡辺直子さんへの永遠の査証発給がなされないという決定がとられたわけではないということは明言してもらっております。これは入国管理局にも確認をした上で、そういうことではなく、査証の検討というのはケース・バイ・ケースで行われるものであるという説明が先方から行われております。

その後、10月の民衆会議に御出席で主張ということで、再度の査証申請が行われたものに対しては、拒否ということではなく審査が続いているという説明で、実際、本当に残念なことでございますけれども、10月の民衆会議への出席がかなわなかったという状況になってしまっております。拒否ではなく、審査が続いていると。その後もこちらからは累次の状況の確認、それから査証の発給というものに対して働きかけを行っておりますけれど も、現在に至るまで審査が続いているという説明が先方からは行われております。

以上でございます。

○垂井(外務省 民間援助連携室 首席事務官)

望月地域調整官、ありがとうございます。

続きまして、今度は1点目と4点目の関連事項につきまして、民連室の佐藤室長よりお願 いいたします。
○佐藤(外務省 国際協力局 民間援助連携室 室長)

11月30日に民間援助連携室の室長となりました佐藤と申します。よろしくお願いいたし ます。

1点目ですけれども、参加登録がなされた市民社会の参加者が会合の開催国で入国を拒否された事例はあったかということですけれども、こうした事案について、省内で以前からくまなくフォローしてきたわけではありませんので、全ての事例を正確に把握するということはできないのですけれども、民間援助連携室のほうから国際協力局の国別課にそれぞれ照会しましたところ、そのような事例については承知していないという回答を得ており ます。

そして、4点目、またこういう事例が発生した時にはどのような対応が可能かということですけれども、仮に同様の問題が発生した場合には、NGO側の関係者からもお話を伺いなが ら、状況に応じて、いかなる協力が可能か、これはケース・バイ・ケースで適切な対応について検討したいと考えております。

いずれにしましても、NGOと外務省は公式な意見交換の場であるこのNGO・外務省定期協議会のみならず、地域や分野ごとに日ごろからさまざまなレベルで連携を行ってきており ます。今後ともこの連携を深めていきたいと考えております。
●加藤(関西NGO協議会 理事)

望月地域調整官、佐藤室長、御報告ありがとうございました。 これに対してNGO側の皆さんからいかがでしょうか。

では、長谷部さん、よろしくお願いいたします。

●長谷部(日本国際ボランティアセンター 事務局長)

日本国際ボランティアセンターの長谷部と申します。

今回は、我々の団体の渡辺直子のビザ問題をこういった場で取り上げていただいたことを、まず感謝したいと思います。

私ども、開発のさまざまな現場で、市民に密着した立場で、なおかつ現地のNGOとさまざまな形で連携しております。そういったところでの政策提言というのは非常に重要だと、私どもの団体では認識しております。

また、ODA大綱におきましても、市民社会との連携というところはうたわれております。 これを読みますと、開発協力に関する提案を初めとする国民各層からの意見に耳を傾ける という文章が大綱の中に盛り込まれておりますし、JICAのほうで作成されています環境社会配慮ガイドラインを読みますと、重要事項が7点あるのですが、そこの中でもステークホ ルダーとの十分な協議・連携というのをきちっとうたわれております。そういう意味で、こちらも私どもの団体が目指すというところもそうですし、各ポリシーペーパーの中にも きちっとうたわれているという認識を改めて述べたいと思います。

今まで、望月さんを初め、いろいろな形で協力をいただいているのですが、8月の国際会議の出席、また10月も再度ビザを申請して、今の御回答ですとまだ審査中であるというところ、また以前は司法判断を待っているということではあるのですが、正直、このままの状態がどういうふうに続くのであろうか。また、外務省の皆様としてはどのようなアクシ ョンをとってくださるか。そういったところをどういうふうに考えているかというところをお伺いしたいと思っております。

●加藤(関西NGO協議会 理事)

ありがとうございます。

お隣の渡辺さん、何か補足されることはありますか。

●渡辺(日本国際ボランティアセンター 南アフリカ事業担当兼地域開発グループマネー ジャー)

今の質問に関連するという意味では、この審査が続くということは、永遠に審査中だといって私が入れない可能性もあるということなので、そこのところに対してどういう御見解をお持ちで、どういうふうに御対応していただけるのか、具体的にそのあたりを聞かせ ていただけるといいかなと考えております。

●加藤(関西NGO協議会 理事)

ありがとうございました。

○垂井(外務省 民間援助連携室 首席事務官)

今の長谷部事務局長、JVCの渡辺さんからの御指摘、まだ審査中であると、このままの状態で対応をどうするのか、これから入れない状況だとどういうふうな対応をとられるのか、こういった点でございますが、望月地域調整官、よろしいですか。お願いします。


○望月(外務省 アフリカ第二課 地域調整官)

査証の発給については、主権国の判断に委ねられるということで、私どもができることはある意味限られております。

ただ、その中において、こちらからは粘り強く働きかけを続けて、何とか一日も早く査証発給が実現するように、今後も努力を続けていきたいと思います。とにかく今は待つしかないという状況かと思います。
●加藤(関西NGO協議会 理事)

ありがとうございました。

お時間が少し限られてはいるのですが、谷山さん。

●谷山(国際協力NGOセンター 理事長)

ありがとうございます。国際協力NGOセンターでコーディネーターをしております谷山といいます。

今日は、JANIC,国際協力NGOセンター及び政策協議会のコーディネーターの立場でコメ ントさせていただきたいのですが、そもそも何で政策協議会のコーディネーターがこれを議題に上げたか、あるいは、それ以前に要請書をお出ししたかということです。これは、TICADという個別の、日本の政府が主導している会合で起こったということだけではなくて、2つ大きな政策論点があるから、私たちとしても関心を持って外務省と協議を続けたいということでかかわっております。

1つは、NGOの政策環境、あるいは市民社会スペースの問題です。これについては、いかにNGOが活動しやすい環境を作って開発に正のいい効果をもたらすかということで、まさに政策課題であるという取り上げ方をしております。

もう一つは、ODAの被援助国のガバナンスの問題です。ODAはガバナンスを改善するために効果あるべきと考えておりまして、逆にODAによって負のインパクトがあってはいけない。 それを避けるために、官民が協力してどのような対処ができるかという観点で問題提起を させていただいています。まさに、現地の市民社会が国際的なNGOの連携、あるいは監視から切り離された時に、現地で人権侵害、弾圧が進むという危惧すべき事態がいろいろな国で起こっている。

モザンビークもその事例に当たるのではないか、そのような事例が他の国にも波及するのではないかという時に、この事例を一つのケースにしながら、どういう協力ができるのか、それぞれの立場もあるでしょうし、あるいは難しい案件だとはわかっていますが、これはもうしようがないのだということではないと私たちは思っていますので、取り上げさせていただきました。ぜひ協議を続けたいと思いますので、よろしくお願 いいたします。

●加藤(関西NGO協議会 理事)

では、高橋さん。

●高橋(NGO福岡ネットワーク 理事)

望月地域調整官、佐藤室長、どうもありがとうございました。

まずは、この間、この問題に対応していただいているということがよくわかりました。

一方、まだ解決していないということが率直な状況ですので、先ほど望月地域調整官が言われたように、単に待ち続けるというだけではなくて、ぜひ引き続き働きかけを続けていただければと思っております。

それから、佐藤室長に就任早々こういった事案で御発言いただく形になって、とても残念に感じておりますけれども、ケース・バイ・ケースということでありましたけれども、この件についてはもう起こってしまった、終わってしまったということではなくて、ぜひ引き続きフォローをこの会議でさせていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

以上です。

【情報】JICAの異議申立審査役事務局の不透明性

こちらはプロサバンナ事業の異議申し立てプロセスで明らかになった審査役事務局の役割・構成・任務・機能の不透明性に関する議員の質問へのJICAの回答です。詳細は、まず以下の投稿をご覧ください。

【情報】JICAの異議申立審査役選考手続きの不透明性
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-297.html

審査役事務局についても、JICAの『異議申立要綱』では、ほとんど何も書いていないに等しい状態になっています。
https://www.jica.go.jp/environment/guideline/pdf/guideline02.pdf

15. 事務局
JICA は、審査役に関する事務を処理するため、事務局を置く。事務局員は、数名の JICA 職員から構成される。
審査役は、その職務を行うにあたって、必要に応じ外部の専門家を活用することができる。


8人も配置されている審査役事務局で、主務(審査役業務だけを行う)は2名となっています。
気になるのは、「事務局長」が、2017年6月に人事発令を受けている点です。
モザンビーク住民らが異議申立書を提出したのは同年4月末、予備調査が開始したのが5月13日です。つまり、調査開始後に事務局長がJICA内部で移動していることになります。これは大変奇妙なことと言わざるをえません。

そして、議員に説明に訪れたのは、下記の2名であったとのことでした。
これも大変不思議なことです。

・越知直哉 (審査役特命審議役)
・下平千恵 (総務部総務課主任調査役 *審査役事務局内の役割不明)

「特命審議役」なるポストについて、『異議申立要綱』には記載がなく、ないポストが創出されていることがわかります。

なお、越知氏は、審査役の現地調査に同行しており、現地調査の進め方について、決定権を有し、中心的な役割を果たしたと、現地市民社会組織は伝えています。同氏は、JBICの元パキスタン事務所所長だそうです。

もう一名の同行者はMr. Shinoda Takanobu(元Deputy Director, Credit Risk Analysis and Environmental Review Dept., JICA)だそうです。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-282.html

下記のJICAからの回答により、審査にかかわる情報に8人ものJICA職員がアクセスができた(できる)ということも分かりました。大変問題のある審査体制だといえ、農民たちの訴えを無駄にしないためにも、JICAの異議申し立て体制の改善のため、議員などと協力してNGO一同取り組んでいきます。


ーーーーーーー
【JICAから議員への回答】
環境社会配慮異議申立審査役事務局の体制
(「ナカラ回廊農業開発マスタープラン策定支援プロジェクト」に意義申立対応時点)

1事務局スタッフの構成人数と前職
8 名の事務局員から構成され、内訳は主務が 2 名(うち 1 名は事務局長)、兼務 が 6 名です。
全て JICA 職員が人事異動として配属されるため、前職にあたる経歴はありませ ん。

2「審査役事務局スタッフ」としての任期
主務職員のうち
事務局長:2017 年 6 月
他 1 名:2015 年 10 月に人事発令。

兼務職員は 2015 年 4 月(2 名)
2015 年 6 月(1 名)
2016 年 2 月(2 名)、
2016 年 4 月(1 名)
に、其々人事発令を受けています。

3これらのスタッフの選出を誰がいつどのような形で何を基準に行ったのか?
事務局スタッフの選出は、環境社会配慮ガイドライン等に係る業務知見、及び、現 業務の状況を踏まえ、組織内にて検討の上、発令しています。

4事務局スタッフは、事務局独自採用なのか、JICA 職員からの出向という形になる のか、あるいは兼務となるのか?
主務、兼務いずれも全てJICA職員の組織内の発令です。

5今回の申立に関わる情報は、事務局スタッフ以外も閲覧は可能であったのか否か? 可能であったなら、どの範囲の文書か?
申立に関わる情報は全て事務局職員のみが閲覧可能です。

以上

【情報】JICAの異議申立審査役選考手続きの不透明性

大変疑問の多いモザンビーク住民11名による異議申し立ての審査結果を受けて、参議院の石橋通宏議員からJICAへの情報照会が行われました。

(なお、プロサバンナ事業の異議申立「調査報告書」の主筆は金子由芳教授*神戸大学大学院教授・元日本輸出入銀行<現JBIC>となっております。)

審査役の選考については、『異議申立要綱』の第4条に規定されるとのことですが、該当する下記の記述をみてもそのプロセスは不透明です。一番重要な、選考プロセスの透明性は、この要綱では明らかではなく、かつ選考の独立性がどのように担保されているのかも明らかではありません。

https://www.jica.go.jp/environment/guideline/pdf/guideline02.pdf
4.異議申立審査役
(1) JICA は、JICA の事業担当部署及び環境社会配慮審査担当部署から独立した機関として審査役 2 名ないし 3 名を置く。

(2) 審査役は、以下の要件を満たすもののうちから、理事長が選考委員会の意見を踏まえて任命する。
1)JICAの環境社会配慮に関する業務と利害関係がないこと。
2)日本語及び英語に堪能であること。
3)また、審査役は、環境社会配慮に関する知見、国際協力に関する知見、法律に関する知見を有することが望ましい。

(3)上記選考委員会は、学識経験者、産業界、日本国政府、開発途上国政府、NGO等の中から JICA が公平にかつ適正に選定した者により構成される。



・まず、JICAの誰がどのようなプロセスを経て選考委員会を選んだのか明らかではありません。
(例えば、環境社会配慮ガイドラインの審査役を選考するのにフィリピン国政府の関係者が関与することの妥当性など)
・次に、これらの審査役候補がどのようなプロセスを経て立候補したのか、推薦されたのかも明らかではありません。以下の関連サイトでも公募された様子はありません。つまり、ブラックボックス状態にあります。
https://www.jica.go.jp/environment/objection.html
・JICAのガイドライン違反を調査する立場にあるはずの審査役が、理事長直属の組織として設置されているだけでなく、理事長に任命権があるのも、審査の「独立性・公平性・透明性」に反します。

以上を念頭におく形で議員からなさされた質問に対し、JICAからきた情報は下記のものだけでした。
そして、このような最低限の情報がJICAのウェブサイトにすら掲載されていない現実があります。

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異議申立審査役の選考手続きについて

1 現在の異議申立審査役 「環境社会配慮ガイドラインに基づく異議申立手続要綱(2010 年 4 月版)」第 4 条 に基づき、現在は以下 3 名の審査役が選任されています。

(1)松下 和夫(まつした かずお)
肩書:京都大学 名誉教授 選任日:2015 年 9 月 1 日
(2)金子 由芳(かねこ ゆか)氏
肩書: 神戸大学大学院 国際協力研究科 教授 選任日:2016 年 7 月 1 日付
(3)早瀬 隆司(はやせ たかし)氏 肩書:長崎大学大学院 水産・環境科学総合研究科 教授 選任日:2016 年 7 月 1 日付

2.審査役選考委員会
上記の審査役 3 名は、以下の選考委員により選考されました。(役職は当時のもの)
(1) 学識経験者 東京工業大学大学院総合理工学研究科環境理工学創造専攻 村山 武彦 教授
(2) 産業界 社団法人海外コンサルティング企業協会(ECFA) 高梨 寿 専務理事
(3) 日本国政府 外務省国際協力局事業管理室 川田 一徳 室長
(4) 開発途上国政府 在日フィリピン共和国特命全権大使
Manuel M. Lopez 大使
(5) NGO特定非営利活動法人国際協力 NGO センター(JANIC) 定松 栄一 事務局長

【記事掲載】ハーバービジネスOLに日本NGOへのビザ不発給とプロサバンナの問題

下記の記事が、ハーバービジネスオンラインに掲載されたそうです。
JVCの渡辺直子さんのモザンビーク政府によるビザ拒否問題を中心に、プロサバンナ事業の問題が取り上げられています。
ぜひご一読下さい。

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日本のODA事業がモザンビークの小規模農家の生活を破壊する!
https://hbol.jp/157022

2017年12月20日 政治・経済

 今年の8月24日と25日、アフリカのモザンビークでTICAD(アフリカ開発会議)閣僚会議が開催された。TICADとは、アフリカの開発をテーマとする国際会議。1993年から日本政府が主導し、国連やアフリカ連合委員会、世界銀行と共同で開催している。

 閣僚会議とはいえ、TICADは市民社会への門戸が広い。発足当初からアフリカや日本のNGOなど市民社会組織の参加と自由な討議が尊重されてきた。ところが今回、そのNGOの一員として、外務省の派遣団メンバーに登録されていた渡辺直子さんに対し、モザンビークはビザ発給を拒否した。TICAD史上初の異例な事件だ。

(中略)

モザンビークはビザ発給拒否の理由を明かさないが、NGO関係者は、渡辺さんのプロサバンナ事業に対する調査・提言活動が原因だろうと見ている。関係者は渡辺さんにビザを出すよう、外務省やモザンビーク政府などに働きかけたが、ビザ発給拒否は撤回されないまま、TICAD閣僚会議は終了した。

******以下の見出しで記事は続く********
・現地住民を蚊帳の外に置く「プロサバンナ事業」
・頻発していた土地収奪
・「小農支援」のための事業が、小農の生活を追い詰める
・「感情」ではなく「事実」をもとに公聴会無効化を訴える
・リーク文書をもとに明らかになった「介入」や「分断」
・「渡辺さんにビザを発給せよ」とのインターネット署名が政府を動かす!?
・外務省とJICAの見解は「現地では人権侵害はない」
***********************************


インターネットの署名サイト「Change.org」では、外務省と河野太郎外務大臣に宛てた、「渡辺さんのモザンビーク入国をサポートせよ」との署名が続々と集まり、9月1日時点で4217筆が集まった。

この成果なのだろうか、9月21日、JVCの谷山博史代表にモザンビーク大使館から外務省経由で連絡が入った。

「未来永劫入国ビザを発給しないと決定したたわけではなく、今後通常の手続きに従い、日本あるいはモザンビーク大使館の所在地において査証申請できる」

 改めて、ビザ発給の可能性が示唆されたのだ。渡辺さんは10月2日、改めてビザを申請した。だが――。現時点においても、ビザは発給されていない。その理由は明かされない。だが収穫はあったという。

「一般市民の声が集まれば政府を動かすんだということが実感できました。ええ、今後もモザンビーク入りを目指します」(渡辺さん)

 最後に強調したい。渡辺さんが訴えたいのは、自身の入国拒否ではない。外国人の関係者である自分の入国拒否は、プロサバンナ事業に反対する現地住民への弾圧が激しくなる可能性を示唆しているということだ。

 今年8月中旬、渡辺さんは南アフリカでモザンビークの小農やそれを支えるNGOメンバーらと会っているが、自身のビザ発給拒否の一件を伝えると、彼らはこう返した――。

「これは、ナオコではなく、我々への弾圧が強くなるぞという、我々へのサインだ」

 そのプロサバンナ事業は日本人の税金で成り立っている。一人でも多くの日本人が本事業の在り方に関心をもってくれることを望むばかりだ。

<取材・文/樫田秀樹 写真/JVC>

【掲載】外務省・財務省との定期協議会の議案書(ナカラ回廊開発問題)

アフリカ日本協議会さんより連絡がありました。

今の日本の外交・ODA政策・投資を考える重要な点が多々含まれておりますので、ぜひご一読下さい。
当日の議論のやりとりの結果はおってご報告いたします。

______

先週13日に行われたODA政策協議会へJVC・モザンビーク開発を考える市民の会が提出した議案「日本によるナカラ経済回廊開発と社会的影響」と添付資料、今週21日に開催されるNGO・財務省定期協議会にJVC・AJF・ATTAC Japan・モ会が提出している議案「JBIC・アフリカ開発銀行のナカラ鉄道・港湾事業(ヴァーレ社/三井物産)への融資決定について」をウェブに収録しました。

ODA政策協議会提出議案「日本によるナカラ経済回廊開発と社会的影響」
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/ProSAVANA/oda/2017121301.pdf

添付資料
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/ProSAVANA/oda/2017121302.pdf

NGO・財務省定期協議会提出議案
「JBIC・アフリカ開発銀行のナカラ鉄道・港湾事業(ヴァーレ社/三井 物産)への融資決定について」
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/ProSAVANA/mof2017/mof09.pdf


【決定】財務省NGO定期協議会で三井物産等へのJBIC・アフリカ開発銀行の融資決定が議題に(12・21)

皆さま

第66回財務省・NGO定期協議を2017年12月21日に開催されます。

これを受けて、先日来御伝えしているJBIC(日本国際協力銀行)による三井物産とブラジル・VALE社のナカラ鉄道・港湾開発に関する巨額融資(総額3300億円、うちJBIC部分1100億円)について、下記のタイトルでNGO5団体が共同で議案を提出しました。


タイトル:JBICとアフリカ開発銀行のナカラ鉄道・港湾事業(ヴァーレ社/三井物産)への融資決定について

JBICとアフリカ開発銀行の所轄の省庁が財務省のために、財務省との定期協議会での議論となります。
また、12月13日には、外務省NGO定期協議会のODA政策協議会が開催され、そこでも関連の協議がなされる予定です。(すでに申込みは打ち切られています)

過去のモザンビーク案件での協議に提出された議案書などはこちら。
http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/advocacy/prosavana-jbm.html#conference

財務省・NGO定期協議について詳しくは下記を参照ください。
http://www.jacses.org/sdap/mof/index.html


*****
財務省・NGO定期協議
日時:12月21日15:00~18:00
場所:財務省
http://www.mof.go.jp/mof/location.htm
****

NGO側の参加者を募集しています。
参加希望の方(NGO)は、コーディネイターのJACSES`(「環境・持続社会」研究センター)の田辺さんまでご相談下さい。


【記事】「「プロサバンナ」は誰のための開発?NGO職員へのビザ発給拒否続く」

12月5日、GANASに米澤佳代子さんの取材の記事が掲載されたそうです。
ぜひご一読下さい。最初の二項目だけ転載させていただきます。
フルテキストは下記URLでご確認下さい。


JICAプロジェクト「プロサバンナ」は誰のための開発? 
モザンビークの農民を支援するNGO職員へのビザ発給拒否続く

https://www.ganas.or.jp/20171205prosavana/

アフリカ南東部モザンビークの日本の政府開発援助(ODA)プロジェクト「プロサバンナ」を推進したいモザンビーク政府は、国際協力NGO「日本国際ボランティアセンター(JVC)」の職員である渡辺直子氏へのビザ発給を拒否し続けている。JVCがプロサバンナに反対する農民を支援しているというのが理由とされる。プロサバンナは日本とブラジルが協力してモザンビーク北部の農地を開発するものだが、モザンビークの農民組織の間では土地が奪われるのではとの不安が根強い。「日本政府はプロサバンナに非協力的な組織は少数意見として無視する方針」との内部告発も明るみになったなか、渡辺氏は「住民の声を聞かないで、誰のための開発なのか」と怒りを表す。

■ビザ拒否は市民の弾圧

渡辺氏は、8月24~25日にモザンビークで開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)フォローアップ閣僚会合に参加するため、ビザを申請した。ところがモザンビーク政府は8月10日に発給を拒否。これに対してJVCは市民活動に対する言論弾圧や活動妨害が進む可能性があると危惧し、日本のNGO「モザンビーク開発を考える市民の会」と共同で8月23日から、渡辺氏へのビザ発給を求める署名活動を続けてきた。

日本の外務省からその後、「未来永劫ビザを発給しないと決定したわけではない。通常の手続きに従い、ビザを申請できる」との連絡が入った。このため渡辺氏は10月2日にビザを再申請。しかし12月4日になってもビザは発給されてない。渡辺氏は、10月25日からモザンビークの首都マプトで開催された「第三回:プロサバンナに関する三カ国民衆会議」に参加する予定だったが、現地に渡航できず、日本からオンラインで参加した。

■反対意見は無視する?
■食べない大豆を栽培する


【続報】日本貿易保険が公費で三井物産の「ナカラ回廊」事業の保険引き受け

こちらは昨日の【速報】「JBICが三井物産とヴァーレ社に融資決定」の続報です。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-291.html

抜粋:

1. NEXIとして初のアフリカにおける鉄道・港湾建設プロジェクトに対する保険引受
2. 協調融資(総額約USD2,700mil)のうち、株式会社三井住友銀行、株式会社みずほ銀行、スタンダード・チャータード銀行東京支店、日本生命保険相互会社、株式会社三菱東京UFJ銀行及び三井住友信託銀行株式会社が融資するUSD1,000milに対して保険を適用(約1128億円)
3. 保険期間14年、てん補範囲・付保率:非常100%、信用90%
4. 日本政府がTICADを通じて推進しているアフリカ諸国の「質の高い成長」や「人間の安全保障」にも資する

なぜ「人間の安全保障」に貢献できると考えているのかぜひ問いたいと思います。

===
モザンビーク共和国・マラウイ共和国/鉄道・港湾建設プロジェクト向け融資に対する保険引受
(~アフリカにおける鉄道・港湾建設プロジェクトの引受第1号案件~)
http://nexi.go.jp/topics/newsrelease/2017112105.html

2017年11月28日

株式会社日本貿易保険

 株式会社日本貿易保険(NEXI:代表取締役社長 板東 一彦)は、モザンビーク共和国(以下、モザンビーク)及びマラウイ共和国(以下、マラウイ)における鉄道・港湾建設プロジェクト向け融資に対し、保険の引受を決定いたしました。本件は、NEXIとして初のアフリカにおける鉄道・港湾建設プロジェクトに対する保険引受になります。また、米ドル建てでの保険引受の第2号案件です。

 本件は、三井物産株式会社(以下、三井物産)と世界有数の総合資源会社であるVale S.A.が、共同で出資する鉄道・港湾事業会社4社を通じて、モザンビーク北部のMoatize炭鉱からNacala港まで、途中マラウイを経由する約912kmの鉄道を新設・整備するとともに、Nacala港に石炭ターミナルを整備し、運営を行うプロジェクトです。

 三井物産が本プロジェクトと同時に出資を行ったMoatize炭鉱は大規模な石炭埋蔵量と高い競争力を有し、産出される石炭の一部は日本にも輸出される見込みですが、既存の鉄道・港湾では輸送能力が不十分であるため、新たな輸送インフラの整備が課題となっています。本プロジェクトによりMoatize炭鉱からの輸送インフラを整備することは、我が国の石炭供給源の多様化や安定供給に貢献します。

 モザンビークは首都のマプトを中心とした南部が急速な経済発展を遂げているのに対し、北部は開発の遅れが指摘されていました。また、同様に内陸国のマラウイは持続的な経済発展を達成する上で、輸送インフラの整備が課題とされています。本プロジェクトでは石炭輸送に加えて一般貨物も輸送される計画であり、モザンビーク北部及びマラウイの経済発展への多大なる貢献が期待されています。

 本プロジェクトは日本企業が初めてアフリカで鉄道・港湾建設と運営を行うプロジェクトです。アフリカは経済発展に伴う膨大なインフラ整備需要が見込まれており、日本企業の進出意欲も高まっています、本プロジェクトを契機として、日本企業のアフリカにおけるインフラビジネスへの参入拡大が見込まれます。

(中略)

 我が国政府は、1993年以降、アフリカ開発会議(TICAD※)の開催を主導しており、昨年8月にはケニア・ナイロビにて第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)、本年8月にはTICAD閣僚会合が開催されました。本プロジェクトは、我が国政府がTICADを通じて推進しているアフリカ諸国の「質の高い成長」や「人間の安全保障」にも資するものです。

(後略)

【速報】JBICが三井物産とヴァーレ社に融資決定


この間紹介してきたJBICの三井物産・Vale社への融資ですが、11/28に決定との情報をモザンビークの環境団体から受けとりました。この間対話してきたJBICから日本NGOには連絡がなく、また三井物産とのやり取りの最中の決定に、疑問が拭えません。

JBICの融資も貿易保険も税金が原資です。
一企業(三井物産)のために、3000億円(JBIC分は1,030百万ドル=1163億円)もの融資や1000億円もの貿易保険がこのような形で行われることに大変疑問に思います。

「JBICとして過去最大のアフリカ向け融資案件となります。」
「JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、」

などと書かれていますが、であればこそ納税者との対話が大変重視されるべきだと考えます。


以下、JBICのプレスリリースを転載します。

===
モザンビーク共和国及びマラウィ共和国におけるナカラ鉄道・港湾事業に対するプロジェクトファイナンス
海外展開支援融資ファシリティの一環として、日本の鉱物資源の確保及び安定供給を支援
http://www.jbic.go.jp/ja/information/press/press-2017/1128-58878

2017年11月28日
1. 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:近藤 章)は、27日、「海外展開支援融資ファシリティ」*1の一環として、三井物産株式会社及びVale S.A.が出資するモザンビーク共和国(以下「モザンビーク」)法人2社*2及びマラウィ共和国法人2社*3との間で、総額1,030百万米ドル(JBIC分)を限度とするプロジェクトファイナンス*4による貸付契約を締結しました。本融資は、アフリカ開発銀行(AfDB)及び民間金融機関(株式会社三井住友銀行、株式会社みずほ銀行、スタンダード・チャータード銀行、日本生命保険相互会社、株式会社三菱東京UFJ銀行、三井住友信託銀行株式会社等)との国際協調融資によるもので、協調融資総額は2,730百万米ドルです。民間金融機関の融資に対しては、株式会社日本貿易保険(NEXI)及び南アフリカ貿易保険(ECIC)による保険が付保されます。

2. 本プロジェクトは、モザンビークのモアティーズ炭田から産出される石炭を運搬・輸出するために必要な鉄道・港湾インフラを建設するものであり、本プロジェクトを通じて、同炭田からの日本向け石炭輸出が増加することが見込まれています。我が国は鉄鋼生産に必要な原料炭を全量海外からの輸入に依存しており、その約半分はオーストラリア連邦(以下「豪州」)を供給源としています。近年自然災害により豪州からの供給が不安定化していることや、一部の大手石炭企業による炭鉱の寡占化が進んでいることから、新たな供給ソースより長期安定的に良質の原料炭を確保し、調達先を多角化することが課題となっています。モアティーズ炭田から産出される原料炭は高品質であり、鉄鋼原料として適しているところ、本プロジェクトは日本の長期的な鉱物資源の安定確保に貢献するものです。

3. 第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において、アフリカの経済多角化・産業化を通じた経済構造改革の促進が重要なテーマとして取り上げられ、日本政府は官民協力の上、アフリカ地域への質の高い支援を実施する方針です。JBICは2013年6月に創設した「JBICアフリカ貿易投資促進ファシリティ」(通称「FAITH」)を発展・強化する形で、FAITH2を創設しており*5、本件はFAITH2のもとでの初の資源関連インフラへの支援案件であり、JBICとして過去最大のアフリカ向け融資案件となります。

4. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業による鉱物資源の開発や取得を積極的にサポートし、日本の鉱物資源安定供給確保・自主開発比率の向上を金融面から支援していきます。

経営企画部 報道課 伊中、武田
〒100-8144 東京都千代田区大手町1-4-1
電話番号: 03-5218-3100
ファックス番号: 03-5218-3955

【決定】ODA政策協議会(12/13)でVISA問題とナカラ回廊開発と社会影響が議論

下記、案内がありました。
NGO側の出席者の募集です。

==========

この度12月13日(水)に「2017年度第2回ODA政策協議会」を開催する運びとなりまし
た。

協議会の開催に先立ちまして、当日参加される方々を募集致します。
参加を希望される方は、以下のフォームから【12月5日(火)】までにお申し込み下
さい。

(参考:外務省ホームページ「NGO外務省定期協議会」:http://bit.ly/7AGID6)


▼参加申し込みフォーム:締切【12月5日(火)】▼
https://goo.gl/forms/5MGbEaDDxJRi8K3I2


▼ODA政策協議会 開催日程▼

※ODA政策協議会 本会議
日時:2017年12月13日(水)14:00~16:00

会場:外務本省内会議室
アクセス:東京メトロ丸の内線・千代田線「霞ヶ関」駅 A4・A8出口徒歩1分

円滑な会議進行のため開始10分前までに中央玄関口にて受付を済ませ、開始時間まで
に会議室にお越しください。

※NGO側事前打合せ
日時:2017年12月13日(水)11:30~13:00(昼食をご持参ください。)
会場:SDA原宿クリスチャンセンター/ADRA Japan 
http://www.adrajpn.org/A_Access.html

※事前打ちあわせには是非ご参加下さい。参加されない場合は、本会議での発言を控
えて頂く場合が御座います。


▼議題(予定/変更の可能性あり)▼
【報告議題】
・2018(平成30)年度外務省予算要求におけるODA関連予算・SDGs関連要求について
・教育のためのグローバル・パートナーシップ(GPE: Global Partnership for
Education)拠出誓約会合における日本政府の方針について
・TICADモザンビーク会議に参加登録したNGO職員のビザ拒否問題について

【協議議題】
・日本によるナカラ経済回廊開発と社会的影響について
・現在のカンボジア政治状況と、日本政府による対カンボジア外交政策・ODA政策について

▼その他▼
・交通費等は各自ご負担ください。
・お申し込みの際に頂いた個人情報はNGO・外務省定期協議会以外には利用しませ
ん。
・参加申込をされた方には別途資料をお送り致します。事前にご覧下さい。

皆様のご参加をお待ち申し上げます。

【速報】三井物産、今度はアグリビジネス企業@東アフリカ(含:モザン)に300億円出資

複数の国際NGOから日経新聞の報道について情報照会がありました。日本語版の記事タイトルは、次のものです。

「三井物産によるアフリカの農産物取引会社に出資 300億円」

ナカラ回廊(鉄道・港湾)開発と連動した動きの可能性があるとのことでした。同社は、モザンビークで広大な土地(15万ヘクタール)の利用権を取得しているとのレポートを2012年に出しており、大変懸念されるとのことです。追加情報も寄せられているので、そちらも合わせて紹介しておきます。

なお、日経の記事では契約栽培のように書かれていますが、ETCグループの実態は下記のGRAINレポートのとおり詳細が明らかではなく、大規模な農地を取得している可能性が指摘されており、調査が不可欠となっています。また、同レポートによると、モーリシャスは、アフリカに進出する多くのアグリビジネスの取引を不透明化する目的で使われる「中継ポイント」となっているとのことで、実態把握がより難しい状態にあります。

以下、本日確認した点です:
(*)日本語の記事の中で、ドバイ(UAE)のETCグループと記されている企業は、日経の英字新聞では「ETGとして知られている」とのことで、ETGとして記事は書かれているので、GRAINの報告にある企業と同一と考えられます。なお、UAE関連企業のアフリカ農業投資の多くはモーリシャスを経由しているとのことです。

(*)また、三井物産は直接・間接的な広大な農地の取得については、ブラジルのマルチグレインへの投資の失敗によって慎重になっていると考えられるので、契約栽培などを通じたValue Chainのコントロール(農家への種子・肥料・農薬のパッケージ提供と収穫物の買い取り、集荷、輸送、販売)を狙っているのだろうとのことでした。なお、この「契約栽培」は、「ランドグラブ」に代わる手法として官民に大々的に奨励されていますが、多くの研究者らは「隠れたランド&水グラブ」と呼んで注意を喚起しています。

なお、三井物産とマルチグレインについては直前に以下の記事が日経から出されており、アグリビジネス部門の挽回が念頭におかれているものと考えれます。
三井物産、負の遺産処理はなお視界不良
2017/11/17
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23567250W7A111C1000000/

「三井物産がこれまで「最大の経営課題」と位置付けてきた懸案の処理に本腰を入れている。(略) 2011年に買収したブラジルの穀物会社、マルチグレイン。「高値づかみ」と皮肉られることも多い、三井物産の負の遺産だ。17年4~9月期には (略) 合計で423億円の損失を計上。(略) 事業からの撤退も含めて「今年度中にケリをつける」と明言する。(続きは以上のURLでご覧下さい)」

(*以上、11/23に加筆)

GRAINレポート
https://www.grain.org/article/entries/5492-the-global-farmland-grab-in-2016-how-big-how-bad
和訳
http://farmlandgrab.blog.fc2.com/

では、以下以上のGRAINレポートの情報、日経新聞(日本語・英語)の抜粋をご紹介いたします。

【GRAIN「ランドグラブ2016」のエクセル情報】
ETCグループ=ETG:
1)ケニアのパテル(Patel)一家が所有する貿易会社。
2)モーリシャスのETGHoldingsを通じて活動を行っている。
3)この企業は、タンザニア、モザンビーク、コートジボワール、そして以前はザンビアに農地を所有していた。
4)これらの農地は、南アフリカのVerusグループによって管理されている(すべてではない)。
5)なお、このVerusグループは南アフリカ特殊部隊の元兵士である人物によって運営されている。
6)ETGは、世界銀行のIFC(国際金融公社)によってかなりの金額の融資を受けている。
7)2006年にタンザニアのンバラリ郡のカプンガ稲作農場7,370ヘクタールの使用権を取得した。
8)同農場は国営農場で、アフリカ開発銀行によって支援されていた。
9)2014年5月に、政府がこの農場の同社への売却の有効性について問題視し、内1,870haはこれに契約に含まれるべきではないと主張した。
10)2012年のETGの報告書によると、同社はタンザニアに136,140ha、モザンビークに156,000ha、コンゴ民主共和国に13,000haの農地(の使用権)を所有すると記されている。
11)ただし、この詳細は明らかにされていない。

【日経新聞】
三井物産、アフリカの農産物取引会社に出資 300億円
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2369710020112017TJ1000/


 三井物産は20日、アフリカで農産物取引などを手がけるETCグループに出資することで合意したと発表した。ザンビアやケニアなどの農家への肥料供給から営農指導、新事業開発などアフリカでの非資源事業の拡大につなげる。

 ETCグループが現株主である投資ファンドの保有株を自社株買いしたうえで、2018年3月末までに三井物産が買い取る。投資額は約300億円で約3割を出資、持ち分法適用会社として取締役も派遣する。

 ETCグループは1967年の創業で雑豆類やゴマといった農産物の集荷や輸出入、肥料や種子などの販売、食品製造などを手がける。本社はアラブ首長国連邦(UAE)に置くが、東アフリカを中心に36カ国で事業を手がけ、200万戸の農家と取引がある。17年3月期の売上高は36億ドル。(中略)

 三井物産は4月からの中期経営計画で「ニュートリション・アグリカルチャー」を4つの成長分野の1つに掲げており、同分野での成長が見込めるアフリカに進出する。(続きは上記URLでご覧下さい)


【英語記事】
Nikkei | 21 November 2017
https://asia.nikkei.com/Business/Deals/Mitsui-investing-in-Dubai-based-agricultural-trader

Mitsui investing in Dubai-based agricultural trader

TOKYO -- Japanese trading house Mitsui & Co. will pour some 30 billion yen ($267 million) into farm-product trader ETC Group of Dubai under a deal announced Monday, aiming to expand non-resource-related business in Africa.

The company, known as ETG, will buy back shares held by an investment fund, then sell a stake of around 30% to Mitsui by the end of next March. Mitsui will turn ETG into an equity-method affiliate and send directors.

(...) It operates in 36 countries, mainly in East Africa, with relationships with 2 million family farms. Sales came to $3.6 billion over the 12 months ended March.

(...) Mitsui positions nutrition and agriculture as one of four growth pillars under its medium-term business plan and is looking to make further inroads into the growing African market.

【速報】3000億円融資の件でJBICにNGOが情報照会した結果を広く公開

三井物産/ヴァーレ社のナカラ回廊開発事業にJBIC(日本国際協力銀行)らが3000億円以上の融資をする件の続報&速報です。JBICとNGOのやり取りの記録を広く公開します。(*JBICの融資の原資は税金です)

前回記事にあるように、この件では、日本の複数NGOが財務省・JBIC・三井物産との対話や資料請求を行ってきています。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-285.html
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-286.html

未だそのやり取りの最中の突然の3000億円融資の報道だったので、NGOからJBICに真偽を確かめる連絡を入れました。巨額の公費(貿易保険1000億円も公費)が絡む事案だけに、このやり取りの内容を広く公開します。

それでなくとも「隠れて消えた債務」問題が解決しておらず、来年の選挙に向けて不安が高まっているモザンビークということもありますが、モザンビークと関係の深い隣国ジンバブエで政変がありました。この影響も無視できません。全額を日本政府が出資するNEXIによる三井住友銀行等への公費での貿易保険付与(1000億円)の妥当性も問題とされるべきと考えます。

*****************
2017年11月22日のJBICとNGOのやり取り記録

JBIC:
・記事の件だが、融資「決定」はしていない。
・今、借入人と契約の内容について詰めており、すなわち融資については、これまでご説明したとおり「検討」しているところ。
・そこで合意できて初めて「融資を決定」となる。なので、まだ検討をしているところ。時期も未定。
・引き続きNGO関係者の皆さまとは協議を継続したいと考えている。

NGO:
・我々の通常の理解だと、「検討」というのは、たとえば、事業の中身や環境の影響等について確認し、事業のリスクなどについて判断している段階を「検討」と言い、それを終えて「では(融資)契約を結ぼう」と、契約内容について調整をし始めた段階を、「融資を決定」という。
・そこで聞きたいが、では、JBICさんの言う「検討」すなわち「契約内容の調整」に入ったのは、実際はいつなのか。

JBIC:
・そこは自分は担当者でないのでわからない。

NGO:
・記事には「月内契約」と書かれている。この「月内契約」というのも未定ということでいいのか。

JBIC:
・何日にするというのは決まっていない。

NGO:
・月内にするかどうか、も未定という理解でいいのか。

JBIC:
・そうだと思う。

NGO:
・今回この記事がこのように出た背景は何かご存知か?JBICから情報提供したわけではない?

JBIC:
・自分の理解では、「決定」していないので、”そういう情報を”出したということではない。

****************

他にもやり取りされた内容はありますが、今日はここまで公開とのことです。

【募集期間延長中!】事務局スタッフ(有給パートタイム)募集要項

(転載・転送歓迎)
*************
「モザンビーク開発を考える市民の会」
事務局スタッフ(有給パートタイム)募集要項
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-158.html
募集期間: 2017年10月27日(木) 〜 12月15日(金) 20時迄
契約期間:2018年1日5日(金)〜2019年12月28日(応相談)
*面接予定日: 2017年12月18日〜22日のいずれかの日程の午前中(応相談)
***************

当会は、「市民の視点からモザンビーク開発を考え、モザンビークの人びとにとってより良い発展を応援すること」を目的として、日本のアフリカ・モザンビークの研究者らによって、2012年12月に結成されました。これまで主に、モザンビーク北部(ナカラ回廊)で日本がブラジルと組んで実施してきた援助事業「プロサバンナ(日本・ブラジル・モザンビーク三角協力による熱帯サバンナ農業開発)」に関するアドボカシー(政策提言)を中心に、国内外のNGOや市民・研究者と協力し、活動してきました。

モザンビーク開発を考える市民の会のブログ
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/

2014年12月より、パートタイムの事務局スタッフを配置してきましたが、内2名が契約期間を満了するのを受けて、2名の公募を行います。概要は以下の通りです。ふるってご応募下さい。

<スタッフの声>
■ボランティア・インターンよりも深く国際協力の現場に関わることができ、 特に事務処理能力が向上しました。 (R.Sさん23歳女性)
■一線で活躍されている専門家の方々と直に関わることができ、この仕事でしか経験できないような会議やイベントにも参加させていただき,働きながら同時に勉強させていただいています(しかも有給で!)。(T.Iさん 24歳男性)
■事務仕事をしながら、国際協力の「今」を知ることが出来ます。国際協力に興味のあるなしに関係なく、自分の視野を広げてみませんか? (M.Kさん 21歳女性)
■「事務的な業務を通して普通の就業体験では絶対に関われない立場や見方で日本のODAプロジェクトを見ることができ、日々貴重な体験ができています。(H.Sさん 21歳男性)
==========================================================
0. 職名:事務局スタッフ(パートタイム)

1. 勤務期間:2018年1日5日(金)〜2019年12月28日(応相談)
 *勤務期間は、8ヶ月以上であれば相談に応じます。
*また、休暇期間の海外渡航や不在等についても相談に応じます。
* 但し、1回につき2週間程度とします。

2. 勤務時間:週15時間程度(*応相談)

3. 勤務場所:在宅(首都圏内)並びに月に1,2度の事務スペース(都内、上野近辺)勤務を基本とする (状況に応じ、意見交換会の場[外務省、議員会館、講演会の場で業務を行う]在宅作業・外回り業務の時間については応相談。

4. 待遇:有給(1時間950円)、交通費支給

5. 応募条件:
1)大学3年生以上。(学生・院生の応募を歓迎します)
2)国際協力や政策のアドボカシー活動に強い関心と興味を持ち、
 その改善に取り組みたいとの意欲を持っていること。
3)日本語・英語で読み書き、コミュニケーションが出来ること。
(*ポルトガル語ができればなおよいですが、必須ではありません)
4)事務的なスキルが十分あること。(ワード、エクセル、その他)
5)インターネットツールが問題なく使えること。(Eメール、ブログ、FB等)
6)インターネットへのアクセス環境があること。
(*自宅での作業はインターネットを介して行います)
7)機転がきき、事務を進んでこなし、「ほうれんそう」を怠らないこと。
8)細かく丁寧な作業を厭わないこと。
9)ノートパソコンを所有していることが望ましい(多くの作業で必要となります)。

6. 業務内容:
1)外務省とJICAとの意見交換会(2か月に1回)時の議事録取りと後日の最終化
2)意見交換会やその他外回りのための資料の整理・印刷
3)意見交換会や調査報告会などのイベントにおける後方支援
4)サーバーやハードディスクへのデータの保存と管理
5)会計管理
6)当日ボランティアやその他翻訳ボランティアとのやり取り(ML管理含む)
7)FacebookやYoutubeページの管理・更新
8)支援者、寄付者へのお礼対応
9)必要に応じた資料等の翻訳(下訳)
10)その他、業務時間枠内(週20時間未満内)の業務
(例:勉強会や国外からのゲスト招聘事業の準備手伝い)
*希望すれば外回りにも同行が可能です。

7. 選考方法と応募について:
1)希望者は志望動機書(A41〜2枚程度)と履歴書をメールでお送りください。

応募期間: 2017年10月27日(木) 〜 12月15日(金) 20時迄

* 面接は2017年12月18日〜22日のいずれかの日程の午前中を予定しています。
* 応募時メールに可能な日時の案を明記下さい。
応募先メールアドレス:jinji2017@mozambiquekaihatsu.net

2)書類選考合格者に面接を個別に案内します。
3)面接時には技能チェックも行います。

【本件のお問い合わせ】
モザンビーク開発を考える市民の会事務局(人事担当:苅安)
〒 110-0015 東京都台東区東上野1−20-6 丸幸ビル3階
(特活)アフリカ日本協議会気付 モザンビーク開発を考える市民の会
メールアドレス: jinji2017@mozambiquekaihatsu.net
(*問い合わせ、応募については必ずメールでお願いします)

◆今回の募集背景◆
1.団体とその活動
当会は2012年末に発足した、非常に小さな任意団体です。日本の多くの老舗NGOや研究者らと共に活動し、そのコーディネイションと事務局機能を担っています。これまで、学生ボランティア(延60名)やインターン(半期2名)の協力を得て、外務省との意見交換会の準備および議事録作成や、モザンビークからの農民ゲストのアテンドや講演会準備などを行って来ました。2014年下半期から、2名のパートタイムスタッフを採用し、活動の強化に向けた事務局づくりを始めました。活動の経緯は、以下の通りです。

2012年10月に同国の最古で最大の小農組織の連合体であるUNAC(全国農民連合)より、プロサバンナ事業の批判声明が出され、日本の市民社会に対して支援を要請してきました。これを受けて、当会は2013年には、モザンビークから農民や市民社会の声を直接政策立案・遂行者らに届けるため、2度の日本への招聘事業を行いました。

この機会に、事業関係者らだけでなく、日本社会の多様な層の方々(国会議員、農家、NGO、研究者、学生)との交流を実現し、その様子は国内外で広く報道されました。

その他、2014年には「ProSAVANA市民社会報告2013-現地調査に基づく提言」を発表し、関係者らに広く深い反響を呼び、JICAからは「コンセプト見直しのために現地政府にもエッセンスを訳して採り入れるように提言した」との発表がありました(2014年3月12日)。

2.モザンビークとアフリカの現状と日本の責任について
資源が豊富で土地が肥沃なモザンビークには、日本を含めた企業の流入が激しく、全国各地で国民の圧倒的多数を占め耕地の96%以上を耕す小規模農民らとの衝突が繰り広げられています。2013年10月に政府軍が野党(元反政府ゲリラ勢力)党首の潜伏拠点を襲撃して以降、21年続いた和平合意が破られている状態です。同国はアフリカのみならず、世界で最も成長が急激な国とされている一方で、UNDPの人間開発指数はコンゴ民主共和国とニジェールに次いで世界最低レベルです。あからさまな腐敗と不正、不公正な富の分配、最近の民主主義や言論の自由の後退、人権侵害や武装衝突に対し、広範囲にわたるモザンビーク人の間で不満が高まっています。

国連をはじめ、世界各国がモザンビーク政府(現ゲブーザ政権)に対し、非難声明を出しています。同様の事態は、資源が豊富なアフリカ諸国で既に起こってきました。

このようなモザンビーク政府・ゲブーザ大統領に対し、2014年1月には安倍総理がモザンビークを訪問しており、プロサバンナと同じナカラ回廊地域の開発に5年間で700億円の援助を打ち出しています。なお、非難声明を出さなかったのは、日本・中国・インドだけとなっています。この点についても、現地市民社会から非難の声があがっています。

モザンビークの現在と今後の行方に、日本の役割は大きなものとなりつつあります。

3.活動の強化と今回の人事募集
以上を受けて、日本のモザンビーク、ひいてはアフリカへの関与をよりよいものにするため、何よりそこに暮らす圧倒的多数の小農や住民を主体とした公正なる発展に寄与するものとなるよう、日本の責任ある市民の一人ひとりとして、私たちは今後も活動を強化して続けていきます。若いスタッフの皆さんとともに、活動を前に進めていければと思います。

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最新の活動報告は以下をご覧下さい。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/

【続報】中国「一帯一賂」への対抗?VALE/三井物産のナカラ回廊開発JBIC融資と貿易保険(3千億円)

下記記事の続報です。
【速報】疑問の声の中、JBICがVALE/三井物産のナカラ回廊開発融資(3千億円)決定(貿易保険付)
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-285.html

昨日の日経新聞の記事の続きが分かりました。

日本貿易保険、モザンビークの鉄道整備へ 
2017/10/20 20:00 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22510370Q7A021C1EA4000/

1)日本貿易保険(NEXI)はモザンビークの鉄道や港湾整備を支援。
2)邦銀が融資する約10億ドル(1130億円)について、返済が滞った場合に備えた保険を付与。
3)対象は、モザンビークで三井物産やブラジル資源大手のヴァーレが参加する鉄道と港湾整備

この背景が、次のように報じられています。

モザンビークは中国もインフラや資源開発を狙う。両国は2016年にインフラ整備やエネルギー開発を推進するパートナーシップを締結。中国は欧州と結ぶ独自経済圏構想の「一帯一路」をアフリカにも広げる動きが活発になっている。東アフリカのモザンビークは安全保障上も重要な位置にあり、政府主導での日中の支援競争が激しくなる。


つまり、中国の「一帯一路」に対抗するため、先回りして回廊開発に日本の資金を投じておくとの理由で、モザンビークのガバナンスがどうであれ、この三井物産・JBIC・三井住友銀行・日本貿易保険の巨額融資・インフラ整備事業が断行されるとのことです。


ナカラ回廊開発をめぐり、現地社会と住民に対してで何が起こっているのかについては、日本国際ボランティアセンター(JVC)のHPをご覧下さい。

末尾に、2016年11月28日のイベントの詳細と配布資料があります。
「日本が推進する経済開発モデルと 人びとの暮らしへの影響〜SDGs時代におけるアフリカ小農の視点から〜」
(参議院議員会館)
http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/advocacy/prosavana-jbm.html

現地市民社会組織のプレゼンテーションはこちら
「アフリカ・モザンビークにおけるナカラ回廊開発~住民への影響 」
http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/advocacy/data/20161226-prosavana1-3-1.pdf
日本のNGOのプレゼンテーションはこちら
http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/advocacy/data/20161226-prosavana2-2.pdf

最後に、現地NGOが作ったナカラ回廊開発問題の動画(日本語字幕つき)を紹介します。
「私たちは石炭?」
https://www.youtube.com/watch?v=xXDQjkXAmpY&feature=youtu.be

【速報】疑問の声の中、JBICがVALE/三井物産のナカラ回廊開発融資(3千億円)決定(貿易保険付)

大変憂慮される一報が毎日新聞に掲載されました(末尾)。

ヴァーレ社(Vale社*本社ブラジル)と三井物産が、JBIC(日本国際協力銀行/前身は政府金融機関である日本輸出入銀行)に対して行っていた巨額の融資が決定したようです。ナカラ鉄道と港湾設備の拡張・改修などに3000億円近くの官民の資金が投じられるとのことです。

日本の銀行主導の融資では最大規模だと謳われています。

この案件は、以下の理由により、これまで財務省NGO定期協議会でも詳しく取り上げられてきました。
1)モザンビーク政府の汚職・ガバナンス・人権侵害・非民主的政権運営の問題
2)ヴァレ社・三井物産の炭鉱開発(テテ州モアティゼ郡)による立退き・人体環境汚染・人権侵害
3)ヴァレ社・三井物産のナカラ鉄道拡張工事による土地収奪・補償問題・人権侵害
4)ヴァレ社・三井物産のナカラ鉄道物流による住民生活の悪化(生計手段の喪失を含む・人体環境汚染・事故
5)情報の不透明性
その他

財務省とNGOの定期協議会の記録の全体はこちら
http://jacses.org/sdap/mof/
モザンビークの件のみを集めた記録はこちら
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/ProSAVANA/index_mof.html

財務省との協議には、毎回JBICも参加し、NGOとして個別訪問を含む協議を行ってきています。
そして、現在、この案件の情報開示の調整を先方と行っている最中の報道発表です。

JBICの原資は公的資金です。
また、三井住友銀行の融資は、日経新聞によると日本貿易保険(全額を日本政府が出資)がカバーする(1000億円規模)とのことです。アフリカ開発銀行も出資者には日本政府が名前を連ねます。

つまり、日本の納税者の税金によってこの巨額融資が行われることになります。
しかし、モザンビークでは現在も「隠された巨額融資(200億円)」の行方も経緯も不明なままで、IMFをはじめとする援助国・機関が融資や財政支援を見合わせている状態にあります。(この融資を受けたのは、モザンビーク国防省諜報局の高官らが作った3つの私企業ですが、この債務返済を同国政府が行うことになってしまっています。なお、当時の国防大臣が現在のニュシ大統領です。)

モザンビーク政府の情報開示がないため、国際監査によっても全容は解明できておらず、この資金の一部は武器購入に当てられたが、どこの誰がどう使ったのか等の詳細は現在も不明のままです。ついに、米国FBIも捜査に動いているとの一報が世界を駆け巡ったところでした。

【最新情報】米国司法当局とFBIがモザンビークの「隠れ債務」の捜査
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-280.html


このような数々の問題が山積し、どれも解決していないままに、強行されようとしている公的資金を使った巨額融資について、皆さまも関心を寄せていただき、共に声を挙げていただければと思います。


*「日本輸出入銀行とJBIC」:
資源開発の重要性から海外投資金融を拡充し,円借款による援助金融に業務を拡大していった。1999年10月に海外経済協力基金と統合,国際協力銀行となった。国際協力銀行は 2008年10月1日に解散,国際金融などの業務は日本政策金融公庫に統合され,海外経済協力業務は国際協力機構に統合された。2012年日本政策金融公庫に統合された国際金融部門が再び分離して,新たに国際協力銀行として発足した。 (ブリタニカ大百科事典)

*「日本貿易保険」:
海外取引は、「戦争」「革命」など、他国のさまざまな要因によって代金回収が不可能になるリスクが多い。従来、そのようなリスクを引き受け、貿易会社に対して保険を運用するのは民間の保険会社ではなく、通商産業省であった。しかし、構造改革の中、2001年から、貿易保険事業は独立行政法人の「日本貿易保険」が行なっている。また、05年からは民間にも貿易保険業務が開放されている。 (コトババンク)


***********
国際協力銀など アフリカに3000億円融資 モザンビーク鉄道・港湾開発
https://mainichi.jp/articles/20171119/ddm/008/020/046000c

国際協力銀行(JBIC)と三井住友銀行などの民間銀行団は、三井物産とブラジル資源大手バーレがモザンビークで実施している鉄道・港湾開発に対し、総額27・3億ドル(約3080億円)の協調融資を行う。月内にも正式契約する。邦銀主導のアフリカ向け融資としては過去最大規模で、旺盛なインフラ需要の取り込みに金融業界も本腰を入れる。

【坂井隆之】国際協力銀行(JBIC)と三井住友銀行などの民間銀行団は、三井物産とブラジル資源大手バーレがモザンビークで実施している鉄道・港湾開発に対し、総額27・3億ドル(約3080億円)の協調融資を行う。月内にも正式契約する。邦銀主導のアフリカ向け融資としては過去最大規模で、旺盛なインフラ需要の取り込みに金融業界も本腰を入れる。

融資額は、JBICが10・3億ドル、民間銀行団が10億ドルで、残りをアフリカ開発銀行などが拠出する(続きは元サイトを参照下さい)


日本貿易保険、モザンビークの鉄道整備へ 
2017/10/20 20:00 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22510370Q7A021C1EA4000/

日本貿易保険(NEXI)はモザンビークの鉄道や港湾整備を支援する。邦銀が融資する約10億ドル(1130億円)について、返済が滞った場合に備えた保険を付与する。保険金の支払いは初のドル建て。融資から保険金を受け取るまでの間に為替が急変しても損失が出ないよう、保険金を初めてドル建てで支払う。

 NEXIが支援するのはモザンビークで三井物産やブラジル資源大手のヴァーレが参加する鉄道と港湾整備。両社はモザ…(続きは元サイトでご覧下さい)


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「モザンビーク開発を考える市民の会」の公式サイトへようこそ!本サイトでは、モザンビークの草の根の人びとの側に立った現地・日本・世界の情報共有を行っています。特に、現地住民に他大な影響を及ぼす日本のODA農業開発事業「プロサバンナ」や投資「鉱物資源開発」に注目しつつ、モデルとされるブラジル・セラード開発についての議論も紹介。国際的な食・農・土地を巡る動きも追っています。

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